酒やめて、2002日。
本来の仕事に時間を使いたいと思っていたのだが
大昔の会社員時代、最初営業をやっていてその後、クリエイティブなどという小賢しい名称を名乗る部署に移ったのですが、ただクリエイティブといえどもクリエイティブではまったくなく、社内の打ち合わせやらお客さんのご機嫌伺いやらクレーム処理やら、あるいはもちろん会社員ですから出張伝票書いたり、とまあいろいろな雑事で日が暮れていった(そして飲みに行っていた)という感じでした。純粋にクリエイティブする……て、そんないいもんじゃないですが、そうした類い、つまり看板に掲げた業務にいそしむ時間はわずかだったのですね。
会社員ならではの雑事にかまけることなく、存分にクリエイティブってやつをしてみたいと思い、それがフリーランスになった一つのきっかけでもあるのですが、まあその辺が馬鹿な考えであって、フリーになったとて、雑事は一向に減らず、なかなか本来の仕事が進まないといったような状況でありました。それを、何十年と続けてきたのです。
でもって酒やめた、と。そうすると、もちろん仕事にまつわる雑事、日常生活にまつわる雑事いろいろありますけれども、本来の仕事に割く時間て案外あるんだなあということに気づくのであります。今さらといえば今さら、なのですが(苦笑)。
酒やめたら時間がわさわさ湧いてくる、とはいつも書いていて恐縮ですが、その湧いてくる時間というのはね、もうほんとに、自分が思ってるよりもよほど大きい、ということなのですよ。
思ったより早く仕事が終わってしまうとは!
この辺はなかなか説明しにくいところではありますし、私の場合、今はそんなに仕事量も多くないのですが、雑事こなして本来の仕事をこなしても(順序が逆だが「仕事」なんてそんなもんですよね)、まーだ時間が余る、といった感じです。もう歳も歳だし自分のキャパもわかっているので緩めに仕事を見積もってますけれども。そうすると、驚くべきことに予定よりも早く終わったりするのですよ。
つまり酒飲んでた時代は、早く酒飲みたいと思いながら、なんとなく靄がかかった頭で、容量オーバーの仕事を抱えていたて、さらには冒頭に書いた通り、雑事も襲い掛かってくるため、常にあせりといらだちを抱えていた、という感じですかねー。それが当たり前だと思っていて、こういうのも少しはイケてるかも、とまあかなりこじれた思いでいたのです。
でもって今は、少ない自分のキャパよりもさらに緩めに見積もった程度の仕事だったら、酒飲まなきゃほんとに余裕でできてしまうんだなあと、感慨深かったりします(おおげさ)。雑事仕事&日常雑事があったとしても。
で、タイトルになるのですが、そう、最大の雑事、本来の仕事の阻害要因は飲酒だったのですねー、という当たり前のことに今さらながら気づいた愚か者がいますよ、てなもんですわ(汗)。
だからまあなんというかアドバイスがましくて大変申し訳ないのですが、人間のポテンシャルってわりに凄いと思うんですよ。酒さえ飲まなければ。若いうちにやめてれば、「大事を成す」こともできたかも……、て、後からならなんとでも言えるわな(そういや、オレが何十歳若かったらなーが口グセのようなジジイがいますな)。まあでも、よく言われる、酒飲んですごいことをやった人間は、飲まなければもっとすごいことができた、は真実だと思いますねー。
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