酒やめて、1026日。
社会人ですから酒をやめても、いわゆる飲み会というものに出ることがあります。以前なら自分が先導していたのでその回数も数限りなく……ではあったのですが、アル中が深まるとだんだん事情が違ってきて、「ひとりのほうがゆっくり飲める」になりました。これはこれで超危険です……。
酒を飲まない飲み会で気づいた重要なこと
ともあれ断酒した今、飲み会に出たときには、ノンアルコールビールやホッピーの「ソト」などをもらうわけです。多少は「飲み感」もあって、やっぱりウーロン茶などよりもノリがよくなるような気もします。炭酸の持つ力でしょうか。居酒屋さんも、ウィルキンソンみたいな強炭酸ノンアルコール飲料を置いてくれると助かるんですが。
そんなふうにして、飲み会で酒を飲まずにいると気づくことがあります。これはすべての断酒ブログが等しく指摘していることなので掛け値なしの真実なんでしょう。どいつもこいつも、有益な話なんてまったくしてねー。
それがいいところちゃいいところなのかもしれませんが、酒の席で情報を得る、新しい発想を得るという、飲酒時代に我々が期待していた機能は、実はまったくなかったのだということが、断酒することによって確実に確認できます。この点だけはいくら強調しても強調しすぎることはありません。
ですから純粋なコミュニケーション、親睦を図るという機能だけですね。飲み会は。それはそれでいいのですが、酒を飲まなくてもできることです。世のおかあさんたちは、ファミレスのドリンクバーをとっかえひっかえしながら、いつまでもコミュニケーションしてますもんね。「ひとりのほうがゆっくり飲める」とは真逆のスタイルです(笑)。見習いたいものです。
人間観察という、陰険な(?)愉しみも
もう一つ、酒レス飲み会で面白いのは、これもよく言われるところですが、人がだんだん酔っていく姿を冷静に見るのは愉しいということです。
これは案外に重要でして、その人の本性というかキャラを見極めることができます(自分も酔っていては無理です)。こいつとはもう距離をおこうかなという冷静な判断もできるのですね。そして一般論でいえば、飲むと人間は醜くなります。それが言いすぎなら、面倒くさくなります。
一番嫌なのは、普段から頑ななのに、酒が入るとそれがますます嵩じて「そんな企画はダメだあ~」「そんなことはお前に言われなくても知ってる~」になるタイプです。そら若者がオヤジとの飲み会を嫌うわけだわ。過去の自分を自戒自戒……。
逆に愛すべき酔っ払いのタイプというのもあって、たとえば、べろべろになって「ち〇こ~♪」しか言わなくなる人ですね。若者や女子はそういうの嫌いでしょうけど、私はわりに好きです。そうしたタイプのなかで最上級ともいえるのは、私の会社員時代の上司です。今でもたまに飲む(ゴチになる)のですが、べろべろになりながらも、思い出したように「うん、今日はいい夜だ」とつぶやくんですね。粋ですねー。かくありたいものです。もう飲まないけど。