酒やめて、1171日。
コロナ禍で多くの学校が休校しています。本来であれば小学校のプログラミング教育が、この春から始まるところでした。あるいはリモート授業などでやっているのかもしれませんが。
小学校でプログラミング教育が始まりましたが……
私はわりにこれは画期的なことだと思うんですよ。プログラミングは読み書きそろばんと並んで、本当に基本的なスキルになるでしょうし、ネットなどでは、プログラミングさえできれば、とにかく仕事には困らないという体験談も散見しますよね。
もちろん小学校でのプログラミングは初歩ですから、実際にプログラミングで食べていけるようになるためのスキル育成というよりも、プログラミング的なものの考え方を身に付けることを主眼としています。つまりコンピュータソフトはどのようなロジックで動くのかということに重きが置かれるわけです。
これもねー、非常に重要だと思うんですよ。断酒者として。
こうしたことの重要さは、もちろん小学生に限ったことではありません。すべての人間がコンピュータ的なものの考え方、そのアルゴリズムを理解する重要性が高まっていると皆様方も感じてると思います。
MacやiPhoneなどはある程度直感的に使えると言いますが、ただそれでもこれだけITが実生活に浸透してくると、そしてA Iの時代を迎えるにあたって、やはりアルゴリズム(の初歩)を誰もが知っておかなければならないというふうに言えそうです。
でも、ですね、酒を飲んでいると、これが超苦手になるんですよ。酒を飲んでいるときはもちろんですが、酒で脳が損傷された状態、ここでは「飲酒脳」と言わせていただきますが、飲酒してないときの酒飲みの脳も、ITのロジックにお付き合いするのが苦手です。
感性を結果に変換するのはロジックです
私も飲酒時代、IT関係で行き詰まると、あーもうわからんと投げ出していました。ただ分からないからといって誰かに聞くのは実は悪手です。親戚のお兄ちゃんがとても詳しいみたいなケースだといいのですが、仕事関係の人に訊いてしまうと、やはりあの人はITに弱いと評価を下げてしまうことにもなりかねません。とくにジジイの場合は使えねえなあという烙印を押される、とまでは言わなくても、なんとなくそういうふうに思われてしまいます。
実際何でも訊いてくる人もいますけれども、私の中ではIT要介護老人認定してます(参考「IT要介護と電話依存と酒好きには、共通項があるという説」)。
とにかく今、他者に訊かずとも、とくにIT関係のことは調べれば何でもわかる時代です。
ただですね、調べてロジカルに考え、根気よくコンピュータに付き合うことが、繰り返しますが、飲酒脳はほんとに苦手なんです。飲酒脳は結果をすぐ求めます。そこに至るまでの過程を省きたがるのです。
ですから私も飲酒時代、ITが苦手であり、それ以上にロジカルにものを考えるということが苦手でした。だから「感性」という何の役にも立たない言葉をよく口にしていたと思います。
でも「感性」を実際の仕事で結果にするのは、地味なロジックです。そして、そうしたことができるようになった、そのためにITとお付き合いできるようになったということだけでも、酒をやめた価値はあると思っています。
さて小学校のプログラミング教育ですが、できれば同時に、お酒を飲むとコンピュータの考え方についていけなくなっちゃうよ、くらいのことは教えてもいいかもしれませんね、これからは(笑)。