酒やめて、1122日。
昨日、自分の子どもに期待しすぎるがゆえに、ともに不幸になってしまいがち、という話を書きました(参考「酒による「こうでなくてはならない脳」は、子どもの人生にも悪影響を与えてしまうのか」)。ただ文章力のなさからか上手く伝えられなかった部分もある気がしていますので、「他者への期待」ということについて、もうちょっと掘り下げてみたいと思います。
飲酒時代は「こうしてほしい」という思いがめちゃ強かった
私の場合、飲酒時代は、他者にこうあってほしいという思いがものすごく強かったのです。そのターゲットになっていたのはやはり子どもです。酒がそうさせたのか、もともとの私の性格がそうだったのかは分かりません。
ただひとつ言えるのは、酒を常飲していると、飲んでいるときはもちろん、酔ってないときも執着心が強くなります。これは多くの断酒ブログに書かれていることなので、飲酒脳の共通項でしょう。それにしても「性格を変える」とか、アルコールはやっぱり怖い物質です。
ともあれ酒をやめて、だんだんとそうした気持ちが薄くなりつつあったとき、出会った言葉があります。
他人に期待するな。でも自分には期待しろ。
これも確か断酒系のブログで読んだと記憶しているのですが、断酒したからこそ、断酒を志したからこそ出会えた言葉です。
自分に対する期待が高まると、時間が大切になる!?
この言葉の通りに他人に期待をしなくなると、まず自分の人生が非常にラクになります。子どもに対して、ということを考えてもそうですね。でももちろんそれは、関心がなくなるとか、ましてや見捨てるとかそういうことではないのです。
ここで「自分に期待しろ」という後半の部分が生きてきます。つまり子どもにこうあってほしいと思うのなら、なにも言わず範で示せということです。それが「自分に期待しろ」です。自分にできることは全部やる。でも押し付けない。「親の背中を見せる」とはこういうことなのかもしれませんし、昔の人は意識するしないに関わらず、実践してきたのでしょう。
もちろん今、自分自身、それができているかできていないか分かりませんし、だいいち子どもはすでに独立してしまったので、さほど関与することもないのですが、そういう境地に達することができたのも、断酒の一局面かなあと思っております。
もっと早くやっていればよかった。とは、マジで思いますよ。今、子育て中の方で、これから酒をやめられる方が本当にうらやましいです。
あと、余談ながら――。
酒をやめると、時間がわさわさと湧いてくるという話を以前しましたが(参考「酒やめて、アイドルタイム、アイドリングマインドの重要さに気がついた!」)、同時にこれをいかに有効に使うか、という意欲も湧いてきます。もちろんこれには、せっかく酒やめたのだから(=それまでの大いなる楽しみを手ばなしたのだから)その分を取り戻したいという、セコい(?)思いもベースにあります。
実は昨日、確定申告に際して、そもそも税務署から送ってきてない書類を探すという時間の無駄使いをしてしまいましたが、これについては本当にもったいなくくやしく感じました。
繰り返しますが、酒をやめると他者に対する期待(執着といってもいい)が薄れます。そしてその分、自分に対する期待(執着といってもいい)が大きくなります。ですから、自分の時間に対しても執着心が非常に強くなるのです。たぶんそうした思いは、人生をいい方向に導いてくれるのでしょう。