高齢者オリエンテッドな社会制度で、若者に対する福祉はストロングゼロだけ? それじゃあいかんでしょ、やっぱり。

酒やめて、1145日。

「若者はかわいそう」はホントかウソか?

「若者はかわいそう論」というものがあります。一方で『「若者はかわいそう論」のウソ』という著作(海老原嗣生著)もあり、私も読んだことがありますが、これは「若者の未来は明るい」と主張しているわけでは決してありません。正しく現状分析し、その上で行動しようよという提案の書です。そして社会的な実感としてはやっぱり「若者はかわいそう」なのです。

これには時代環境的なものと社会構造的なものがあります。時代環境的なものも社会構造と絡んでいるのですが、それを論じていると難しくなるし、またそうした能力もないのでやめておきます(笑)。

で、社会構造的な「若者はかわいそう」の第一は、やはり社会保障費がほとんど高齢者のために使われていて、その弊害がきわめて大きくなっているということですよね。

これはたとえば年金制度が機能せず若者には回ってこないとか、負担が増えるとか、そういうことにとどまりません。社会保障費の増大が雇用のシュリンクを招き非正規拡大につながっていることが構造的な大問題です。この辺のところはこちら(「ついに政府による正式な「死ぬまで働け」宣言キター! ほんとに酒飲んでる場合じゃありません」)を参考にしていただければと思います。

図らずも一昨日、「社会保険料負担が給与の三割に」というニュースもありました。それに伴い企業の負担も増えるわけですから、雇用のシュリンクおよび黒字リストラ、あるいは企業そのものの海外拠点化も加速するでしょう。被害を受けるのは、日本の、とくに文系の若者です。

ともかく社会構造が高齢者オリエンテッドになっているのは誰もが指摘するところです。ですから余談ながら、年金パラサイトといったようなことが問題になりますが、たとえば次世代の教育費などを年金リッチ層にパラサイトする、つまり子どもの学校や塾などの費用をおじいちゃんおばあちゃんに負担してもらっても全然構わないと思いますし、恥ずかしいことではないでしょう。だって社会構造がそれをうながすようになっているのですから。

で、その社会保障制度のほころび、年金のほころびを70歳定年延長に結びつけ、ますます若者の雇用をシュリンクさせようとしてるのですからなにをかいわんや、です。コミュニケーション苦手な文系で学力優秀タイプの受け皿になってきた公務員の定年延長は、当然、採用の縮小につながるでしょうから、呆れるほかありません。

なんて、こんなところで私が声を荒らげても詮ないのですが、ともかく「若者はかわいそう」は確かであり、これに拍車をかけるのが新型コロナです。

中国が教えてくれた「自分さえ良ければ」だと自分も不幸に!

もう新型コロナの存在は啓示的としか考えようがないです。

つまり今、若者の立場に立つと以下のことようなことが言えるわけです。

①グローバル化で外国人と仲良くしましょう→中国からコロナ襲来

②お年寄りを大切にしましょう→高齢者の買い占めによって生活物資が手に入らない

③新聞を読んで受験や就職に備えましょう。とくに朝日新聞がお勧めです→その朝日新聞やテレビ朝日がいたずらにコロナ危機を煽り、就活生の足を引っ張る(参考「もしかしたら、コロナウイルスによって人類は試されている!?」)

『「若者はかわいそう論」のウソ』が書かれたのはもう10年も前ですが、ここにいたってもう完全に「若者はかわいそう」になっています。だって、こうやって見ると、これまで大人が教えてきたこととその結果が真逆になっていますから。

今は、若者に明るい未来を示すためのに社会の構成員一人ひとりが行動するべきだと思いますね。そうした視点からのメタ認知(参考「メタ認知が重視される社会にあって、飲酒習慣はそうした状況とバッティングする?」)が必要でしょう。「自分だけ良ければ」だと自分も不幸になる時代です。今回、まさに中国社会がそのことを示してくれました。

で、若者の立場に立ったときにどうすればいいかということを考えると、一つには酒を飲んで憂さを晴らすという選択肢もあります。それを象徴しているのが、ストロングゼロだったりします。

かわいそうな若者に社会が与えた唯一の福祉、それがストロングゼロというわけです。これは日本が高齢化ゆえに経済成長がとまり、だから物価が先進国中異常なほどに安く、それ故に先進国中異常に安い賃金の若者に安酒という福祉を提供している、という構図です。もう完全に「ジン横丁」(参考「「ジン横丁」に描かれた18世紀のイギリスに、今の日本があまりにも似てきていてヤバいんじゃないかという件」)あるいはアヘン戦争当時の清(参考「ストロングゼロは貧者の核兵器にもなり得る、恐ろしい戦略物資ではないかという仮説」)です。でもこの「道」は選びたくないですよね。

そうすると、ですね、もう一つの選択しかないということがわかります。断酒ブログだから、と言ってしまえばそれまでなのですが、酒を排した清明な頭でものを考え将来に備えることです。

幸いにして今は自分で何かやろうと思えばいくらでもできるネットインフラがあります。ブログ発信でもいいですしYouTube発信あるいは投資でもいいと思いますが、なにがしかの行動を起こし「かわいそう」な状況を脱出するために酒を飲まないという選択肢があっても良いのではないかと思います。もし今、私が若者だったらそうします。

飲酒時代だったら当然、まったく俺ら世代は恵まれてねーよなストロングゼロでも飲むかあーになっていたと思いますけど(笑)。

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