ストロングゼロは貧者の核兵器にもなり得る、恐ろしい戦略物資ではないかという仮説。

酒やめて、1064日。

教科書にも出てくる「アヘン戦争」を描いた有名な画。戦争の原因となったアヘンは、現代でいえばストロングゼロ!?

お正月に大学生の甥っ子が来るというので、缶チューハイでも買っておいてやろうと思い、久々にスーパーの酒コーナーに行って驚きました。

普通の缶チューハイが見当たらない!

つまり、缶チューハイコーナーはストロングゼロをはじめとした9パーセントストロング系が主流を占めていて、5パーセントの「普通のやつ」は隅に追いやられているのです。大丈夫か、日本?

とくに、冷蔵棚はストロング系で独占といった趣で、買ってすぐに飲むストロング系の性格をよく現わしていると思いました。いずれ、ビジネスホテルの廊下の自販機の缶チューハイ(昔はよくお世話になりました)も、ストロング系が主流になるのではないでしょうか。もう一度言います。大丈夫ですか、日本?

ちなみにノンアルコール系コーナーも冷蔵・非冷蔵ともに拡大していて、これと9パーセント缶チューハイの大台頭を考えあわせると、やっぱり日本人は二極化しているのかなあ、と(参考「酒やめて気づいたこと。人類はもしかしたら分化し始めている!?」)。

ともあれ、やはりストゼロはヤバいです。昨日でしたが、まとめサイトに「ストロングZEROは危険ドラッグとして規制対象とすべきでは」という記事が出てました。もともとは医師の松本俊彦先生が自身のフェイスブックに、この記事(「ストロング系チューハイ裏話。国のいじめに酒造メーカーブチ切れ」)を引用しつつアップしたところ、ツイッターで拡散したみたいです。

思うに、ですね。ストゼロ(をはじめとするストロング系缶チューハイ)は、アヘン戦争当時のアヘンと同じなんですよ。

今、ストゼロは「福祉」と呼ばれています。手っ取り早く130円程度で幸せになれるからです。例の有名なアレ(↓)がその状況を端的に表わしていますよね。

だからストゼロに限らず酒規制をしていくのか、それともまさに上の画にあるように世の中の様々な問題から目をそらすよう仕向けるために、ストゼロをはじめとしたとした安酒を容認していくのか。日本政府の舵取りが問われます(笑)。

ストゼロ=アヘン説が成立する理由とは?

さて、ストゼロ=アヘンという問題をもうちょっと深掘りしてみたいと思います。有名なアヘン戦争前後の時代ではこのアヘンが戦略的に使われていました。

アヘン戦争(Wikipedia)はイギリスと清の戦争ですが、発端はイギリスが清に対して輸入超過に陥ってしまったことにあります。何しろ清、というか歴代の中国大陸王朝は、長らく朝貢貿易(中国王朝からすれば下賜貿易?)をやっていたくらいの万物の宝庫ですから、対等の貿易をするのは無理スジってものです。イギリスからすれば、このままでは貴重な銀がどんどん出て行ってしまう。どうしようかと考えたときに、じゃあイギリスの綿織物をインドに輸出しインドのアヘンを中国に押し付ければいいじゃんということになったらしいです。これが悪名高い三角貿易ですね。

で、清に林則徐という高潔な英雄が現われて、このアヘンをすべて廃棄したことからアヘン戦争がぼっ発したのですが、これは人類史上でも最悪のかたちの侵略戦争として、イギリスという国は未だに「ブリカス」などと呼ばれています。

ここで注目したいのは、アヘンの押し付け輸出によってイギリスは大儲けしましたが、それ以上に清の人民を上から下からアヘン漬けにして気力を失わせてしまったことです。つまり人民がイギリスに対して立ち上がることをアヘンによって阻止したとも言えるのです。

これって、今の日本のストゼロと似ているような気がして仕方がないのですよ。ストゼロ漬けになってしまうと、たとえば外国から侵略を受けたとしても、日本国民は立ち上がる気力がなくなってしまうのではないか。それは大げさにしても、きわめて安くきわめて手軽に、飲みやすい高アルコール分の酒が摂取できる状況は、労働意欲を低下させ、国力を喪失させてしまうのではないか。元ストゼロ愛飲者としてよくわかるのですよ。あれ飲むと、すべてにわたって完全にヤル気がなくなります。アヘン窟にでもいるような気分になります。行ったこともないし吸ったこともありませんが。

逆に言えば、ですよ、今、ストゼロは外国人にも大人気で日本にはこんな素晴らしい酒があると喧伝されていますが、こいつを戦略物資として日本と敵対する国に輸出してしまうという国家戦略も考えられると思うんですよ。相手の国力を喪失させるために、ストゼロを使うわけです。こんな価格でこんなに飲みやすく、だから習慣性の高い酒をつくれるのは日本だけでしょ、きっと。

いずれにしても、ストゼロは下手すりゃアヘン戦争時のアヘン、もっと言うなら貧者の核兵器にもなり得るというのも、あながち妄想と決め付けられないんじゃないですかねー。味方に対しても、敵に対しても、です。そして断酒者=賢者と勝手に規定させていただくならば、賢者としてはやはりお近づきにはならないようにしないと。

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