電車内飲酒の是非がもたらす意外な影響とは?

酒やめて、2760日

東海道線はオーケーで横須賀線はNG!?

青春18旅をしていると、電車の中で缶ビールや缶チューハイを飲む人を見かけます。私も以前はしていました。でも今はもう絶対に無理ですね。老化に伴う頻尿問題がありますから。青春18旅で使う普通列車はトイレがない編成もありますし、そもそもあったとしても混雑していると使うこともできません。

私が観察(?)するのはそうした青春18旅の普通列車くらいなので、通勤帰りの電車などはどうなっているのかなあとも思います。むろん線区によっても違っているでしょう。常磐線は相変わらず飲酒が常態化しているのでしょうか(参考「ツイッターの#常磐線日記がめちゃ笑えて、しかも断酒モチベーションも高めてくれる件」)。

「線区によって異なる」というのは、東海道線(上野東京ライン)と横須賀線も伝統的にそうだといいます。昔は両線ともに普通車もボックス席であり、つまり駅弁を食べたりビールを飲んだりしても良いと世間で認識されている座席形態だったのにもかかわらず、東海道線では昼から弁当&飲酒が当たり前だったのに、横須賀線ではグリーン車も含めてそれが憚られる雰囲気があったというのですね。まあ鎌倉人というのはサーフィンの世界においてもある種特別ですからね。その辺のところが関係していたのかもしれません。今はボックス席そのものが激減していますし、横須賀線に至っては新型車両はグリーン車を除いてオールロングシートなので、この辺も昔話なのかもしれませんけれども。

そして今は、電車内飲酒する人も昔の横須賀線車内においてがごとく「憚りながら」感があります。それは年々、強くなってる気もします。ハンカチで隠すようにして飲んでいる人も見かけますし(目ざとく見つけるなよ、ですが)、この辺は屋外飲酒禁止の諸外国に近づいているのかもしれません。

以前、ロマンスカーで夕方飲む人も少なくなっているという話も書かせていただきましたが(参考「電車と酒は手に手をとって走ってる……はずだったけど、最近様相が変わってきた?」)、大勢として電車の中で酒を飲むのが(車内設備に関わらず)NGというふうになってきているのは事実でしょう。ネットなどでも結構ディスられています。

今「電車内で飲む」は、台湾におけるビンロウや、高齢者の路上喫煙などと同様にストレンジな感じを持って受けとめられていることは確かでしょう。

「電車で飲まないからセーフ」は本当か

さて言いたいのはここからでありまして、そうなっているからこそ生まれる「副産物」もあります。

電車の中での飲酒が、ボックスシートやロマンスカーで飲むのは当たり前だった時代と比べてストレンジな感じになってるからゆえか、俺は電車の中では飲まないからアル中じゃない、だから飲んでいい! みたいなことを主張する輩がここに至って出現しているわけですよ。私の周りでは。

ボックスシートの時代だったらことさらに取り上げることでもないのですが、それがちょっとストレンジな感じになったからこそ「基準」になるのです。これは、俺はストロングゼロは飲んでないからセーフ理論と似ています。つまり「電車で飲む」と「ストゼロを飲む」は似てきている。

これが何がやばいかというと、このブログでも年中書いてますけれども、自分が飲む飲まないの基準を外に求めている点です。

今の世の中、飲む飲まないは、自分の状況がどうかということで決めなければいけない。たとえば会社の同僚と仕事帰りに飲みに行くとしても、その同僚は実は副業や投資で稼ぎまくっていて将来安泰だということもあり得るわけですし、そうするとその同僚と同じような感覚で酒と付き合っていいわけではない。

電車で飲まないからセーフ、ストゼロは飲まないからセーフというのは、基準を外に求めるということで、このことと同じくまったく意味のないことではないかと。余計なお世話ながら。

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