飲酒と「やりたいこと」は、やっぱりトレードオフの関係ですよ。齢食うととくに。

酒やめて、2726日

「酒は筋肉を柔らかくする」!

先日、父をかかりつけの認知症外来へ連れて行きました。そこで主治医からお酒について訊かれ「飲んでません」と(私が横から)きっぱり。さらに、老人ホームでの規則正しい生活で自力歩行も問題なくできるようになりました(自宅暮らしで、しかも飲酒していた頃はよく転んでいた)といった話をしたら、そうなんですよ、酒は筋肉を柔らかくしちゃうんですよねーと医師は教えてくれました。

ほー、と思い帰って調べてみると、アルコールは筋肉をつくるホルモンであるテストステロン(Testosterone先生の名前の由来はこれだったのか! 今さらですが)の働きを抑制するとのことで、本気で筋肉をつけたいのなら筋トレ後のお酒はNGといった情報はネット上に大量に存在していました。要は酒と筋肉は相性が悪い。常識の範疇かもしれませんが。

でもって、単に飲んだらマッチョになれないということであれば、あまり問題はないのかもしれないですが、酒による筋肉の劣化は、加齢とともに生活そのものに影響を与えます。当然ながら。

高齢の場合、「酒」「転ぶ」の関係については、酒の中枢神経への悪影響が取り沙汰されますけれども、それは当然としても、さらに筋肉への悪影響もあり、二乗で運動機能を低下させるということをあらためて知ったのでした。

そしてそこで思い出したのが、サーフィン界のレジェンドであるAさんの話です。

以前、Aさんが主宰するサーフショップの長年のユーザーであるサーフィン仲間が「Aさんてさあ、75歳までサーフィン続けたいから酒も飲まないし筋トレも欠かさないんだってさあ」と感慨深く話していました(参考「自分が好きなことをするためには取捨選択しなければならない、その中で酒をどう扱うか、ということですよね」)。

彼はそのとき、お前と一緒だよと言ってくれたのですが(めっちゃ嬉しかった)、そのサーフィン仲間は酒は飲まないけれども筋トレはやってないとのことです。私と違って仕事が忙しいので。

酒は気力だけでなく運動能力も奪ってしまうのだった

とまあそういうわけで、サーフィンにしても、また父の場合の歩行ということでもいいんですが、齢食ってくると飲酒というものが「なにかやりたい」の基礎になる運動能力とトレードオフの関係になっていきます。むろん飲酒習慣は気力も奪うのでそれもベースにあり、その上さらにフィジカルなファウンデーションも奪ってしまうのですね。なので、何かやろうとしたときにはもう手遅れになってしまう。

飲酒習慣と「やりたいこと」は両立しない。そのしなさ具合というのが加齢とともにどんどん高まっていくということをこの場では言いたいのでございました。そして酒を飲んでいると、加齢とともに酒だけの生活になり、それは酒さんの思うツボだったりします。そうした酒さんのアリ地獄から脱出するのも物理的な行動です。

たとえば私の場合、酒飲まないために、飲酒の代替行為としてサーフィンをしているのですが、それを続けるために酒を飲まないということが大前提となってくる。この「構造」て、神の図らいのような気もしたりするのですよ(大げさ)。

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