酒やめて、1055日。
ここのところ、酒をやめるとは、酒を飲むことに伴う様々なめんどくささから解放され自由になることだ、的なことばかり書いていてまったく恐縮なのですが、しかしそのめんどくささからの解放は、私にとっては非常に大きな断酒モチベーションです。なので今日もちょっとその話の続きをさせていただきます。
20年前に禁煙できた理由はといえば……
そのためには禁煙ということと対比すると良いような気がしています。私がタバコをやめたのはもう20年以上前になります。それまでは1日に1.5箱程度喫煙するヘビースモーカーの範疇だったと思います。ですから酒と同じようにニコチン依存していたわけです。
ただ、その時点のアルコール依存度についていえば、酒をやめる直前よりもかなり低かったと思います。タバコが酒の代替をしていた側面はあるかもしれません。そしてなにしろ当時は駅にも灰皿はありましたし、オフィスで仕事をしながら喫煙することも一般的でした。こうした環境も大きかったのです。
タバコをやめたきっかけは、多くの人と同じく子どもが生まれたからですが、つまりそこから予想されるタバコを吸うことによるさまざまななめんどくささが煩わしくて、先手を打ったわけです。もちろんその当時、徐々に「もうタバコでもないよね」という風潮になっていたこともありました。
とりあえず火事の怖さからは解放される!
で、タバコをやめて気づいたのは、やはり火の後始末をしなくていいのはこんなにラクなことなのか! ということですねー。
たとえば喫煙時代は、家を出た後、あれタバコ大丈夫だっけ灰皿大丈夫だっけと心配になり家に戻ったことも何回もありましたし。それで約束の時間に遅れそうになったこともあった。タバコをやめたらそういう煩わしさから解放される、というのは非常に大きな発見であり、だんだんとそれが自分にとって本当に大事なことのように思えてきたのです。タバコをやめて自由になった、と。
また、皮肉なことに酒の力もあると思います。ちょうどその頃から、規制緩和もあり酒が非常に安くなったので、家で飲む限り、低コストで飲めるようになってきたのです。その頃はもう独立していたので、4時ぐらいから飲んでましたね。酒が飲めると思うと、タバコが吸えなくてもそんなに気にならなかったわけです。
ですから依存対象がタバコから酒に変わっただけ、逆に言えば、今、断酒したことにより初めて禁煙成功したと言えるかもしれません。
それはともかく、タバコをやめてやはり生活の上で自由度が高まるわったわけです。そして今酒をやめることで、同じことを経験しています。
飲酒時代は、酔っ払って帰ってコーヒーが飲みたくなりお湯を沸かしてそのまま寝たなんてことが度々ありあり、調理器具がIHじゃなかったら確実に火事になっていたでしょう。
何度も言って恐縮ですが、タバコと酒をやめるということについて、生活面におけるリスク管理の煩わしさから解放されることはほんとに大きいのです。それが生活時間の余裕と自由をもたらし新しい人生を切り開いてくれる原動力になると、今私は信じています。