酒やめて、2396日
バブルのときと今とでは、「投資」の意味が違うのだ
最近YouTubeを観ていて、やたら目につくコマーシャルに、りそな銀行グループの「資産運用」があります(ログインしているわけではないので、ターゲッティングではないと思う)。これです。
むろつよしさんが「いまどき普通」に驚くことで、投資は当たり前の時代をアピールしています。
しかし、こういう人生設計に関する提案(?)で、「いまどき普通」を持ち出すなんぞは、なんというか、ついにここまで来たか感があります。日本人の特性として「普通」が行動のモチベーションになるなどとよく言われますけど、今の時代、それが義務になっていることを強く感じてしまいます。
国が、たとえば高校で投資の勉強をするようにしたことも根っこは同じで、もう給料や年金だけじゃ暮らしていけない、将来に対する備えができない社会になっているんだから(そうしてしまったんだから、てへぺろ!)、後は、投資などして自分で稼いでね、ということをあからさまにしている、その一局面が先のコマーシャルに反映されている、と。
投資ということで言えば、確かにバブル時代は、一億総投資時代でしたが、その時は自分の財産をさらに増やすという側面がありました。株で大損したみたいな話を聞きますけれども、それは上の階層の人、その時点である程度、財産を持っていた人などでしょう。けれどもあの時代、確かにみんながみんな、広い意味での投資的アクションを起こしていたのです。今、「普通」になっているのと同じように。私も……というか元妻がやってくれていたのですが、多少は恩恵を受けています。
周囲にも、余剰資金をすべて個人年金にぶち込んだので今悠々自適という人もいますし、一方で、あの時代に買った空冷ポルシェを今持っていれば4000万かあ(嘆息)みたいな人もいます。
ただ、あくまでもそれは、みんながある程度豊かさを享受していたなかで、さらに豊かになろうするアクションだった。一方、今の「いまどき普通」は、働いて稼ぐ以外にもお金を生む仕組みをつくらないと普通の生活さえままならぬ世の中になっているがゆえ、であります。何というディストピアなのでしょうか。
お金を生むシステムづくりと飲酒の相性は最悪です
ともあれ、働く以外にお金を生み出す仕組み、寝ていてもお金を生んでくれるお金の自動販売機をつくるためには、何しろ「原資」が必要ですよね。たとえば投資のためのタネ銭、すなわち経済力もそうですが、そのほかに(勉強するなどの)時間と「やってやろう」というエネルギーです。
そしてこの3つと徹底的に相性が悪いのが、当然のように酒さんということになります。
したがって酒を飲むのは、これから必須となる生き方を構築するにあたって、かなりヤバい行為だということを確認してしまうのであります。
もちろん、従来から言われていた身体上もヤバいです。なにしろ身体上の不調は、「原資」であるところの経済力と時間とエネルギーを徹底的に奪いますから。
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