飲酒時代は、考え方と生き方がホントに刹那的でしたよ。

酒やめて、2876日

16時間断食はアタマを使う!?

一昨日、「欲望をコントロールできているのだから、既に優勝だよね」という話を書かせていただきました。欲望コントロールは生活マネジメントの一環としてのものであり、だからこそたとえば資産形成などの局面で役立つということなのですが、例によって文章力のなさでどうも言いたいことを伝えきれてない感があり、もうちょっと深掘りさせていただきます。誰にも頼まれていませんけれども。

その「深堀り」については一つ例を出すといいかもしれません。常々、俺は適正飲酒者だあ~とのたまっている人なんですけれども、その人がどこで聞きかじったのか、私が16時間断食をやっているということを知って、そのやり方について訊いてきたのですね。

これはよく知られている方法で、食事と食事の間を16時間開けるという至極単純なものです。ダイエット法として健康法として、実践している人も多いのではないでしょうか。また消化器官を16時間休ませると脳も働くようになるということで集中力アップに役立つとされ、これも実感するところであります。そしてこのメソッド(?)の行きつくところは一日一食になり、これまた実践している人も比較的多いようです。タモリさんなどはそうだといいますよね。ちなみに内田百閒先生もそうだったそうです。

酒やめると「急がばまわれ」の思考回路が身につく

それで、くだんの輩がやってみたところ、どうもお腹が空いて仕事に集中できないから大福食べたとか、食事はコンビニ弁当で済ませたとか、その手のことをメールしてくるんですよ。

で、これはもうまったく順番が違っていると思います。16時間断食は、自分できちっと栄養を取れることが大前提となり、それは自炊しなければ不可能なのです。自分でつくるとなると、結構労力がかかりそれ以上にアタマを使います。16時間断食は「易きに流れる」やり方だと絶対にまずいのです。

彼は節約のために一日一食にしようと思い立ったらしいのですが、そこだけに着目してもまったくの逆効果になります。

と、偉そうに書いてしまいましたが、実は私も、飲酒時代はまったくもってそのような考え方でした。すなわち、すぐに結果を求める、世にある事象の都合の良い部分だけを切り取って自分に適用させようとする。思えば、飲酒時代は考え方と生き方がホントに刹那的でしたよ。

そうではなく、先のエントリのなかで引用した、アル中→断酒大先輩の小田嶋隆さんの論の通り、やっぱり生活を組み立て直して、その中で16時間断食を位置づけるのがまっとうなやり方ですし、それでこそ効果が出るというものでしょう。

それが酒をやめると非常にやりやすい。というのは、なんというか「急がばまわれ」の思考回路ができてくるからです。まあこの齢になってそんなことに気づくのも愚かしいことではありますが、ここは素直に(?)、それもまた断酒の効用なのかなあと考える次第であります。

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