酒やめて「もうあと30分だけ寝かせてくれえええ!」がまったくなくなった件。

酒やめて、1570日。

出張中の「お楽しみ」はなくなったけど……

私は定収入皆無のフリーランスの身の上ですが、年に何度かは仕事の都合で長期出張に出ることがあります。現在、その最中です。

出張といえば飲酒時代は当然のように、お楽しみとして夜の飲み歩きがありました。高いお店には行けないけれども、その土地の地方色が出た「せんべろ」系のお店に行くのが楽しみでしたし、「角打ち」と呼ばれる酒屋が店先で酒を提供するスタイルの店に行くのも好きでした。そして出張先には行きつけの店もありました。

で、そんなふうに夜は、あるいは夕方は、ときには昼も楽しいのですが、やっぱり問題は朝です。

多くの場合、前夜は寝落ちであり、だからすっと眠りに入ったはずなのに、やっぱり当然のように二日酔いで頭が重く、またそれとは別に、肝臓がアルコール分解でせいいっぱいでセロトニンを生成する物質がつくれないため、鬱に近い絶望的な気分になったりしていました。

でもって仕事をしに出張に来てるのですから、出掛けないければいけない、しかしどうしても起きることができない。その時に「ああ、あと30分寝せてもらえればなんも要らん」とか思ったりしました。

この「あと30分」は、酒飲んでる飲んでない関係なく、多くの人に共通する思いなのではないでしょうか。私自身、酒飲んでなかった(少ししか飲んでなかった)高校時代でさえ、いつもそんな思いにとらわれていましたから。

熟睡感は飲酒時代のほうがあったのに!

ところがですね、酒をやめて少し経ってからというもの、「あと30分」という感覚が人生すべての朝から消えたのですね。実に驚くべきことでした。

いや、もちろん加齢による「おじいちゃんもう目が覚めてしまったの」状態の一環でもあるのでしょう。でもそれにプラスして酒飲まない――いや、酒やめた効果もあると思います。

そしてここからが不思議なのですが、では、熟睡した感があるというと、そんなこともないのです。これもやっぱり加齢でもあるのだけれど、夜中に何度かトイレにも起きます。逆に酒飲んで寝落ちした時は、朝まで起きない時も結構あったのですよ。

酒飲んでいた時代の方が熟睡度の体感はもしかしたら高かったのかもしれません。でも、しつこいようですが「あと30分」は毎朝でした。それは、前述したように二日酔いや偽鬱状態も当然あるのですが、やっぱり脳が休まってなかったのだと思います。

断酒した今はそんなに熟睡したという感じもないし、一般的な意味での眠気も残っているのですが、なんだか脳は疲れてないのです。朝、目覚めと同時にもう既に動き出しているという感じです。

もちろんこの辺の感覚は個人のものなので何のエビデンスにもならない……かというと、そんなこともないでしょう。飲まないで寝ると脳が休まる。だから朝、すぐ行動できる。これは真実だと思いますね。

あと付け加えたいのは、こうした朝を手に入れられたのは「酒飲んでないから」というよりも、「断酒したから」だと思いますねー。断酒者は、酒飲んでない時代(私でいえば高校時代まで)よりもさらに高いステージに上れるのですよ(参考「「断酒者>はじめから飲まない人」という謎理論が説得力を持つ!?」)。

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