酒をやめると、暇と金が手に手を取ってやってくるよ!

酒やめて、1130日。

暇も金もない、あるいは暇はあるけど金がない、とは、巷でよく聞く言葉です。金はあるけど暇がないという人も多いと思いますが、この場合、あまり口には出しませんよね。日本人の美徳として金があるとはなかなか言いにくいですし、まあ現実に金があると吹聴するといろいろ問題も起きてきそうです(笑)。

「暇もあるし金もある」ははたして可能か?

一方で、リタイアしているのならともかく、現役で働いている場合、暇もあるけど金もあるというケースは、やはりなかなか難しいと思います。でも、ですね、酒やめるとこの夢のような状況がやってくるという話を今日はしたいのです。

この場合の「暇」とは、組織で働いている人とフリーランスとではまたちょっと意味合いも違ってくると思いますが、とりあえず両方を念頭に置いて話を進めます。要するに自分で裁量できる時間ですね。会社員であれば休みが取れ、家族サービスをしてもまだ自由にできる時間がある、フリーランスであれば仕事をしなくても安心して休める日日、ということになるでしょう。

一方の「金」とは、十分な可処分所得がある、流動性の高い小金(笑)があるということです。フリーランスや自営業の場合、当然ながら運転資金は含まれません。

で、この両立は難しいというのが今までの社会常識でした。ところが今やそうではなくなっているのです。これにはマクロの意味とミクロの意味があります。

まずはマクロからです。私の周りにも働かなくても暮らしていける経済自由人がいます。つまりなんらかのかたちで資産を築き、それが可処分所得を生んでいるというタイプの人ですね。このような生き方を目指すことは今後の世界を考えたとき、とても大事になるのではと思います。

というのは、やはり雇用が不安定であり、また給与所得の場合、日本は失われた30年とやらで先進国中最低の賃金水準になっているからです。今のところ、先進国中最低の物価水準なのでなんとかなっていますが、これも今後、グローバル化とやらでどうなるかわかりません。そもそも補助金を受けている第一次産業が、日本国内に供給せずに輸出しているのだからなにをかいわんや、です。このように社会の経済構造が、グローバル化のなかで非常にゆがんでしまっています。

ですから、そうした社会状況に左右されない経済自由人になることは理想です。それにはもちろん勉強が必要であり、そしてそれには酒が邪魔だということはこれまでこのブログでもお話ししてきた通りです。

まあしかしそれは理想として、普通に仕事をしながらでも暇と可処分所得があるという状況にもっていくためにも、つまりミクロの意味でも断酒は有効です。

お酒をやめればお金が貯まるとはよく聞く話です。確かにそうで、私もそれは実感しています。ただ私の経験が役に立つかというとちょっと難しいかもしれません。なぜなら以前も書いたように、私はアル中末期は、もうお金の使い道が酒しかないという状況でしたから(参考「「一せんべろ」「二せんべろ」という金銭感覚の怖さ」)。さすがにこういう人はあまりいないでしょう(笑)。

酒やめると、本当に実現するんです!

ですから話を、もうちょっと普遍的かつ一般的にしたいと思います。酒をやめてお金を使わなくなるのは、

①割勘の飲み会に参加しなくなる

②一人飲みをしなくなる

③家族などでの外食を、酒が主役(居酒屋、焼き肉屋など)から飯が主役(ファミレス、回転寿司など)にシフトする

④宅飲みをしない

と、この4つのパターンに分けられると思います。繰り返しますが私の場合②がほぼ毎日で、これが一番影響力をもっていましたが特殊ケースです。普通の方々は①③の実践でかなり違ってくると思います。

ただ、このうち④がですね、非常に難しいんですよ。というのは、以前も書いたように(参考「とにかく日本は酒が安すぎるんだよ、という件」)、今は、家で飲む限りものすごく安く飲めてしまうからです。もちろん酒飲みは肴にうるさいですから宅飲みでも贅沢をしがちで、それが酒をやめて粗食になる分節約できるというのはあるでしょう。ただ、ひとり暮らしなどで、お弁当のほかにストゼロを毎晩2本飲む、みたいなパターンの人は、酒をやめたからといってたいしてお金は浮きません。

しかも④がアル中への誘導力は一番高いと思われるので、9パーセント缶チューハイが100円そこそこ(プライベートブランド商品の場合)で飲めてしまえるのは、本当に社会的大問題でしょう。

ではどうすればいいか。こう考えてみてはどうでしょうか。家で100円の缶チューハイを飲むのは単に100円遣っているだけじゃなく、将来、あなたが稼ぐであろうお金を奪っている、と。

また酒がすべてだと、すべての消費欲が酒優先になります。ここも問題です。単に100円で済む問題ではありません。ですから酒にお金を遣う前に、このお金の使い道は他にあるのでは、ということを考えてみることも必要ですね。なんだか上からで申し訳ありませんが。

私の場合、自分が酒を飲むことによって子どもの経験チャンスを奪ってしまったのではないかという悔恨があります。今、ここで酒を飲むことで、自分の将来を奪うだけでなく次世代の将来も奪うと規定するのは、考え方として大切だと思います(参考「親の過飲酒は、子どもの経験チャンスを奪う」)。

一方、暇についてですが、以前も書いたように(参考「確定申告で実感! 酒やめるとタスクが超絶サクサクこなせてしまう件」)、酒をやめると本当にタスクがサクサクこなせるんですよ。いつも頭がクリアで、しかも気持ちが前向きになっていて、さらには自己肯定感も大きくなっているので、この三つの相乗作用でどんどんこなしてしまう。これは事実です。

そうすると、当然のように暇というものは浮き上がってきます。

そうやってめでたく、金もあれば暇もあるという、飲酒時代からすれば夢のような状況が現出するわけです。

こういう状況をそれこそ20代あるいは30代からつくりだしておけばよかったとマジで悔やまれます。ですから今、20代30代で、これから断酒を始めようという人が真剣にうらやましいです。

にほんブログ村 酒ブログ 禁酒・断酒へ
にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする