酒やめて、2338日
なぜ飲まないと、「いいですね」になるのか
最近、仕事で20代の担当者と会食する機会があって、その時に私が酒を飲まないと「あーいいですね」と言われたのですね。このような経験は昨年末にもあって、こちらはプライベートな会食ですが、やはり20代の方から同じようなことを言われました。とまあ半年でわずか2回というオンリーツーエビデンスなのですが、ただ、その背景にあるものが社会構造の変化に関係しているのではないかと断酒脳で考えましたので、それについての仮説(?)を、誰にも頼まれていませんが書かせていただきます。あるいは参考になればと。
「いいですね」と言われ、私が「そうなんですか」と訊きかえしたら、その理由を教えてくれました。二人とも「お父さん」ということでした。つまりお父さんが飲んでいる姿が何となく嫌だったというのです。しかし、お父さんが飲んだくれて暴力を振るうとか、そういうことではまったくないのです。
ちなみに、飲んでくれて暴力を振るう父親を見て育ったからまったく酒を飲まないという人間は私の世代にもいます。ただ、それとは明らかに違う。
そこには、昨今の若者のメンタリティというか親子関係が絡んできてるように思います。つまり今の20代の方は、要は友達親子というか、父親との関係にしても非常にカジュアルです。まず、そうしたことが背景にあると思われます。
時代とともに「酒を飲む父親像」が変わってきている!?
さて、自分のことを考えると、うちの父親は今でも飲んでます。むろん私が子どもの頃も、よく外で飲んでいたし、そうじゃない日は家で晩酌していました。だからといって私はそういう父親が嫌だとは思いませんでしたし、それは妹も同じだったと思います。
それは、昭和的な親子関係というものがあり、父権というものがまだ維持されていた時代だったからでしょう。まあ、波平とカツオ&ワカメの関係と同じですね。お父さんは立派だからお酒を飲む、みたいな社会通念もあったと思います。
ところが今は、先に記したように父子関係が非常にカジュアルになっている。だから逆に好き嫌いも感じやすいということではないか。
そうした状況のなかにお酒というものが絡んでくると、父親が酒を飲んでちょっとでも説教がましいことを言えば、パパ・ドント・プリーチ!になるでしょうし(参考「マドンナ様も「パパ・ドント・プリーチ」と言ってるじゃないか!」)、うちは金ないから国公立大以外はいかんぞ(←じゃ飲むなよ)みたいなことを言うお父さんを、なんとなく疎ましくなったり感じたりすると思われます。
そして、酒を飲んでいる父親はどんどん権威が失われ、いや権威なんてどうでもいいんですが、酒というものが親子関係の一つの変数になってしまう。
どーも持前の(?)文章力のなさで言いたいことが上手く書けないんですけれども、時代の変化とともに、酒というものの親子関係への影響力が悪い方へシフトしている。「家で酒を飲むお父さん、なんとなく嫌だなあ」というメンタリティが社会や時代を背景に育ってきている。したがってやっぱり飲酒は損なのですよ。お父さん的に見ても。まあ私の場合、いまさらそんなことに気づいてもめちゃ手遅れなのですが。
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