「酒飲んで嫌なことを忘れる」が、忘れるメソッドとして決定的に無能である理由。

酒やめて、1942日。

forget

アル中末期は、飲むために「嫌なこと」を待ち望む!?

ちょっと前のこのブログで、「酒飲まないで寝ると、翌朝頭が完全にリセットされているのがいいよね」ということについて書かせていただきました。これに関連して考えるところがあるので、誰にも頼まれていませんけれども以下深堀り(?)させていただきます。

先のブログでは、酒飲まないで寝ると頭の中のゴミが完全に片付けられる、だから翌日仕事をするのなら能率もアップする、ということを主張いたしました。でもって、これは、いわゆる「嫌なことを忘れる」にも適用できると思うのですね。

通常は、もちろん私の飲酒時代もそうだったけれども、嫌なことがあった、んじゃあ酒飲んで寝て忘れようというパターンです。

いや、私などは、何しろ嫌なことがあったというのを酒飲む理由にしていたので、嫌なことをなんとなく待ち望む心理に陥ったりして、これはめちゃ屈折しています。この辺はアル中でも末期的症状なのでしょう。

で、もちろん酒飲むと嫌なことは忘れます。でもそれはそのとき一時的に脳が麻痺しただけで、翌朝、それがよみがえってきたりもします。いつも書いていますが、セロトニンが生成できないということも関係しているのかもしれません。とにかく酒飲んでいっとき忘れても、嫌なことは嫌なこととして残ります。

睡眠様のありがたい能力を最大限に引き出したい!

ところが、ですね、これは普通の人なら普通に気づいているのでしょうし、なのに私は酒やめて初めて気づいたといった体たらくなのですが、ともかく酒飲まずに寝ると、きっぱりすっぱり嫌なことを忘れているんですね。酒飲まないで質の良い睡眠をとっているので、忘れられるということになるのでしょう。

つまり、嫌なことを忘れさせてくれるのは、睡眠様であって決して酒さんではない。酒飲んで寝て忘れた気になったとしても、それは酒ではなく睡眠のおかげなのです。て、そんなのは常識の範疇かもしれませんが、そんなことにさえ思いいたらないのですよ、アル中アル依というところの者は(苦笑)。

ともあれ、睡眠は非常に能力が高いのです。そしてその能力をスポイルするのが酒、という構造になると思います。

ただし、先にも書いた通り、酒は一時的に脳をまひさせて忘れさせるので、その「騙し」と睡眠の本来の能力を混同し、「酒飲んで寝て嫌なことを忘れよー」になってしまう。でも本来は「酒飲まないでしっかり眠る(睡眠様の能力を最大限に引き出す)>酒飲んで寝る」なのですね。

繰り返しますが、この辺のことは普通に生きている人は経験則的に知っているのでしょうし、医学的にもたぶん証明されているのでしょうが、ただこれを当たり前ではなく、睡眠様ありがたや、と自覚できる点が、断酒者のアドバンテージだと身勝手にも考えている次第です。

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