「気持ちいい」と「心地よい」は対極にあることに、酒やめてようやく気づいたのでした。

酒やめて、2796日

easy

齢食って人生ハードモードだと辛いす

よく知られているように、飲酒は気持ちよくなるための一番簡単な方法です。何の手続きも必要ありません。

が、これも今さら言うまでもないことですが、飲んだ後に二日酔いに代表されるような心地良くない身体的な状況がやってきます。このあたりは体質やアルコール分解能力にもよるのでしょうが、しかしどんなに酒に強くても、つまりアルコール分解が上手くいったところで肝臓を過剰に働かせることには変わりないので、セロトニンが生成できず幸せな朝を迎えられない、なんとなく気分にすぐれないといったことは誰にでも起こりえます。

とまあ、こうしたことも私のような者が言わずとも常識の範疇なのでしょうけれども、このようなちょっとした不調のようなものは仕事のパフォーマンスなどにも関わってくる。つまり、酒の影響下にないまともな頭の状態の時間が少なくなるものだから、100%の仕事はできず、それがいろんな齟齬を生んでしまう。

以上のことは、酒がエネルギーを奪うことの弊害ですが、同時に酒は時間と経済力を奪います。これら人生の資本を奪われることによって、少しずつ人生がハードモードになっていきます。

いや、齢食ってからの人生ハードモードも辛いですよ。そしてそういうおっちゃんは周りに対する言動も配慮のないものになりがちなので、ますますハードモードに追い込まれます。実際そういう人は、私の周囲にもいますし。

酒やめると、イージーモードが構築しやすい!?

とまあエラソーに言っていますけれども、私も飲酒時代はまったくそうで、追い詰められた実感がありました。繰り返しますが、酒によって奪われた残りの、少ないエネルギー、少ない時間、少ない経済力ですべてをやろうとするから、どんどんドツボにはまっていくのですね。

でもってそういうことを経験しているから、今の状態はイージーモードやなあと感慨深くしたりするのです。これは過去にハードモードな人生があったがゆえにそう実感でき、ある意味、断酒er特権なのかもしれません。そしてなんというか人生が心地よいのですね。

それは自分でいうのもナンですけれども、酒やめていない少しずつ構築してきたものだと思っております。

どういうことかというと、とにかく少ない経済力でも生きられるように生活を再構築し――言うまでもなく酒を飲まないと非常にやりやすい――そして自由に使える時間を最大にし、そのたっぷりある時間を使って、仕事もゆっくりていねいにするし、やりたいこともする。要は余裕ぶっこいて生きていくということであり、これがヒジョーに心地よい。なにしろ、追い立ててくるものがないですから。

このように見ていくと(?)、「気持ちいい」は一瞬で得ることができ、「心地よい」は構築する必要がある。つまり対極にある。そして「気持ちいい」を手軽に追求すると「心地よい」人生からどんどん離れてしまうなあということを言いたいのでありました。

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