自分は飲酒をちゃんとコントロールできているとアピールする人。

酒やめて、1182日。

このブログは、断酒を継続していくために、酒をやめてこんなに良かったということを自分に言い聞かせ、さらに読んでくれる人がいるならば断酒者同士その思いを共有し、あるいは酒をやめたいなと考えてる人に、こんなにいいよという提案をするつもりで書いてます。

飲酒肯定者に意見するつもりなんかこれっぽっちもありません

ですから、酒をやめる必要を感じてない人に、酒をやめさせようなんていう気持ちはこれっぽっちもありません。

だって私も飲酒時代、酒やめたらってよく言われてましたけど、こいつ馬鹿じゃねーの何をとんちんかんなことを言ってやがるんだと思っていましたもん(失礼)。やめる気なんかさらさらなかったですし、ましてやお前なんかに言われたくねーよ、てな思いでした(馬鹿)。だからこそ今、自分で飲んでいることを肯定している人に何かを申し上げる気持ちはありません。飲酒者に対して発信するにせよ、それはあくまでも、このまま飲んでいたらヤバいと感じている方の参考になれば、ということです。

飲酒肯定論者とは付かず離れずというか、別に接点を持たなくてもいいのです。飲めるんなら飲めばいいじゃないという感じです。

ただですね、接触を持たざるをえないときがあります。

つまり向こうから言ってくるケースがあるんですよ。お前はアル中だったからもう一生飲めないけど、俺はきちんとコントロールできてるから酒を飲めるアピールしてくる人がいるんですよねー。実際(参考「酒をやめて失ったものに思いを馳せることも、断酒モチベーションになるかも!?」)。

さすがにこれはちょっとイラっとしますね。断酒すると心が平穏になるといつも書き連ねているくせに、まだまだ修行が足りんようです(笑)。

酒から逃げ切れる人生はありなのか?

これとは逆にですね、たとえば一緒に食事をしてて、私は相手が飲んでてもまったく構わないのですが、「いや、今日は〇〇ちゃん(←私のこと)が飲まないから僕もやめとこう」という人もいます。

私は自分の飲酒時代を思い出していいんですかと訊くと、別に最近は飲まないなら飲まないでよくなったからなあ、なんて答えるのです。

で、こういう人こそコントロールできてる人なのでしょう。自分がコントロールできているとことさらにアピールする人は、実はアル中予備軍ではないのかと。まあ、断酒者としては意地悪く思うわけです。

では、余計なお世話ついでに、本当にコントロールできて一生お酒と付き合えるのかどうかという問題について考えてみます。敵(?)がコントロールできるアピをことさらに仕掛けてくる以上、こちらも対抗してもいいでしょう。

以前も書かせていただきましたが、昔のリタイア組は、別にコントロールできなくてもアル中になっても何の問題もない状況を社会から与えられていました(参考「僕らにはもう「アル中になる自由」がない」)。リタイアと同時に年金支給され、それまでに子供も育て上げていて、さらには家のローンなども終わっていた――つまり楽隠居してるのですから、酒を飲もうか飲むまいが関係なかったのです。

もう十分家族と社会に尽くしたから、これからは好きな酒を好きなだけ飲ませてもらうよ、というわけです。いいなー。

今はといえば、まあ十分な資産がある人はそういう道もありでしょうけど、そうじゃない人も多いと思われます。もう完全なる楽隠居というものはあまり考えられません。リタイアしてからも社会と付き合っていくわけですよね。

私も、そのような思いがあったから、すなわちアル中になる自由は俺にはないぞと思ったから酒をやめられたわけで。

そして、そうやって接点を持たざるをえない社会は今、酒に対してどんどん厳しくなっています。今回のコロナ禍でも、外出自粛と酒とDVの関係が大きな問題になっていますよね。

そのように変容していく社会の中で、たとえアル中じゃないにせよ、あの人は酒好きと烙印を押されるのは、もうそれだけでディスアドバンテージです。そして一度の失敗で抹殺されてしまう可能性もあります。もうアル中になるならないという問題ではないのです。

コントロールできていると自分で思っていても、あるいはそれが事実であったとしてもかなりリスク含みだということです。

うーん、いかんいかん。余計なお世話なことなのについつい力が入ってしまいました。それもこれも、コントロールできてるアピールしてくる人がいて、アピだけじゃなく「お前は飲めないけど俺は飲める」とマウント取ってくるからです(笑)。

でも、たとえアル中にまではならずとも、長く付き合えば、酒はゆっくりと人生を殺していきます。

そういう、いわゆるスローリーダイを観てればいいんですよ、我々断酒者としては。

お前は飲めないからかわいそうだねと言ってきたら、お前はそう言ってる瞬間もだんだん破滅に向かってるんだよと心の中でつぶやいていればいいんですよ(性格悪い)。

一方で、今日はやめとこうかなという人は、社会とつきあいながらも、多分お酒とずっと一緒にいることができるのでしょう。あるいはだんだんと飲まなくなるのかもしれません。

そういう人はほんとにうらやましいです。

断酒者から見限られるか、うらやましがられるか、そこがポイントになりそうです(笑)。

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