結局のところ、飲酒の最大の抑止力とは、断酒前提に人生を組み立てることなのかもしれない。

酒やめて、1828日。

とりあえず、なんとかなりそうな気もしてきたぞ!

最近、同世代の友人と話しているとよく出てくるのが、まあ何とか人生、上がったよねという感慨です。

学校を卒業して幾星霜、あの頃抱いていた青雲の志とやらが何一つ実現していないのはまったく驚くべきことではありますが、とりあえず、子育ても含めて社会的な責任は果たした……かどうなのかもよく分かりませんが、自分的にはもうこんなもんでいい、後は好きなことやらせてもらおーもん感満載であることは一昨日も書かせていただきました。

もちろん今後も働き続けなきゃいけないのですが、それも自分のためだけなので、そんなに力入れなくてもよかろうもんてな感じであります。(低)年金含め、何とか生きていけるやろという目途が自分の中では立っていて、なぜかというと、そう、お酒を飲まないからですね(笑)。

逆に言えば、自分のこれからは、完全に酒を飲まないことが前提となっているわけです。それをもとにすべてを設計……というと大げさですが、そのように考えています。

酒やめたばかりの頃は、断酒は「時限」のつもりでした。とりあえず子どもの学費負担が終わるまで、そして人生上がりを感じたら飲んでもいいんじゃないかなあとは思っておりました。つまり、今のような状態になったら、です。

実は、このまま酒飲んでいたら人生破綻するぞ、酒飲んでる場合じゃないぞ、と考えたのは、酒やめてしばらく経ってからです。そのあたりの「タイムラグ」については、わりに重要なことだと今書いていて思ったので、いずれ取り上げさせていただく所存です。

「上がった」その先もあるのだった!

ともあれ、一応は「上がり」ぽい感じになってきた、と。でもいざそういうタームに入ってしまっても、当初の決断通り(?)酒を飲もうとは思わないのです。

それは、一つには当然ながらこの生活が心地良いからなのですが、もう一つは、ここまで書き連ねてきたように、酒レスじゃないとこの生活が続かないからです。時間的にも経済的にも、です。もう人生に酒という夾雑物が入る余地がない、ということですわ。

以前も書きましたが、飲酒時代は非常にデスペレイトな考え方をしていましたので、「上がり」になったらその時点で人生終わってもいいと思っておりましたが、人生から酒というものが取り除かれてはじめて、サステナブルな人生というものを考えるようになった次第でございます(苦笑)。

で、思うにこれから断酒をしようという方は、酒飲まないことを前提に、これから先の人生すべてを組み立てる――それは一昨日書いたような「酒飲まないから好きなことしてもよかろーもん」も含めてですけれども、そういうことでのっぴきならない状態に自分を追い込んで、だから飲まないんだとしていくことも、一つの方法ではあると思います。余計なお世話ながら。

そして実はそれが、心地よい穏やかな「この先」に通じているということもなんとなくわかってくるのであります。先輩面で申し訳ありませんが。

さらにまったくの余談ながら――。冒頭に「志が何一つ実現していないのは驚く」と記しましたが、考えてみれば、今からその志を追ってもよかろうもん、なわけですよね。酒飲まなければそれができそうな気がしているジジイでありますよ(笑)。

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