酒やめて、1246日。
酒による脳委縮のかなりヤバい例が!
鬼嫁ちゃんねるを読んでいたらこんなヤバめな記事を見つけました。暇なことですが。
またぞろ断酒者が都合のいい記事を引っ張り出して来やがったなと思われるかもしれません(笑)。しかも、これはネタである可能性もあります。だからこの記事を「エビデンスw」にして書くのもナンなのですが、ただ一片の真実はあるんじゃないかと。
職場に中途採用で入社した男性Aの話。
奥さんと子供2人がいるおっとりとした男性だった。ところが、入社1年くらいしてから様子がおかしくなった。
作成した書類の内容が支離滅裂、字もヘロヘロで漢字が書けない、
私が注意したら「すみません!すみません!」ってやり直すけど
また同じことの繰り返し。
脳の病気? 薬物? って思って、上司と私でAを面談。
通院を勧めても頑なに行こうとしない。
日に日に状態が悪くなり、取引先に辿りつけない、
遂には会社ビルの一階にあるコンビニに飲み物買いに行ったら帰ってこれなくなった。
様子がおかしくなってから5日くらいでその状態にまで進行。
私は薬物だと思ってたから正直怖くて、家族に連絡して病院へ。
そのまま入院となった。理由は脳の病気でも薬でもなくアルコール依存症。
脳が萎縮してしまってた。
奥さん曰く、うちで3回目の転職なんだけど過去の職場はアルコール依存症で解雇されてるんだって。
その後退院、復職しても1か月で同じ状態、また入院となった。
会社として「今後同じ状態になれば解雇」という内容の念書を書かせた。
もう奥さんからも見捨てられて独りになってた。また復職したけど、今度は会社を無断欠勤。
私と上司で家庭訪問したとき、目の前には廃人となったAがいた。
2月なのに正月だと思い込んで酩酊状態。
どんなに出勤日だと説明しても「わからない!わからないー!」と叫ぶだけ、もうカレンダーも理解できない状態だった。
約束通り解雇となった。解雇から1か月くらいしてから「親のところへ行って療養する」っていう謎の意思表示電話が職場にかかって来たのが最後、そこからどうなったかわからない。
親はもうこの世にいないはずなんだけど、また妄想なのかな。私は飲まないから知らなかったんだけど、アルコール依存症って脳までダメにするんだね。
まだ若いのに老人のような言動や縮んでしまった脳の画像が怖すぎる。
家族や仕事を失くしてまでも酒が大切なんだろうか。
私にはわからん。
注目してほしいのは一番最後、「アルコール依存症って脳までダメにするんだね」の部分です。だんだんこういうことが、世間の普通の人の間でも語られるようになっているのですよ。
これまでは「アル中やばい」「アルコール依存症やばい」「飲み過ぎやばい」というふうに、いわば情緒的に語られていました。そして一方では「長年の飲酒習慣は脳を萎縮させる」といったことが、医学的に指摘されていました。それが今、結びつきつつあるのですね。医学的なエビデンスが常識になりつつある。これって結構酒飲みにとってはヤバいことだと思うんです 。
「脳が委縮してる」とわりに簡単に指摘されてしまう
それを証明(?)するために、私が経験したエピソードをちょっとお話したいと思います。
お酒をやめたばかりの頃だったと思いますが、私と断酒友と、自称適正飲酒者の先輩と、かつての飲み友GさんとYさんで集まろう(私と断酒友以外は飲もう)みたいな話になったことがあります。
GさんとYさんはアル中かどうかは知りませんが、まあ大酒飲みです。で、自称適正飲酒者である先輩は、どこで聞きかじったのか常々「大酒飲みは脳が萎縮している」という持論を振りかざしていたので、私と断酒友は、それをGさんには言わないでくれと事前にメールでやんわりと申し上げたのでした。なぜなら彼は傷つきやすい人間だったので。
そうすると、後輩から忠告のようなことをされたのでかちんときたんでしょうね、そんなことはお前らに言われることじゃない俺が決める俺が言いたくなったら言うと適正飲酒先輩は宣言したので、結局集まりはお流れになったのです。
つまり、先輩的にはその手の暴言は許されることなのですよ。もっと言えば、今現在、大酒飲みに対してお前は脳が萎縮していると指摘するのは社会的にオッケーなのです。
たとえば……たとえとして適切かどうかはわかりませんが、LGBTの人に対して先輩はその手のことを言うかというと、それは絶対言わないでしょう。言わずもがなのことです。でも繰り返しますが、アル中、アルコール依存症あるいは大酒飲み(どこで線引きしていいのかわかりませんが)に対しての暴言――「お前は脳が委縮している」なんて暴言以外の何物でもないと思いますよ――は、この事例を見ても許されているのです。
まあ他者に暴言を吐くこと自体が常識外で、あまりそういうことをする人はいないかもしれませんが、ただし「暴言」になる、あるいは「指摘」されることはなくても、「酒飲みすぎると脳が委縮する」が、世の中で「認知」されつつある。実はこれが怖いのです。
このブログでもよく書いていて恐縮ですけれども、周囲に大酒飲みであることを知られれば、ちょっとした仕事のミスでも酒のせいだと認定されてしまいます(参考「大量飲酒が脳を萎縮させる」は、医学的問題だけじゃない!」)。
で、これは酒のせいじゃないと自分で弁明したりすると、ますますどツボにはまりますよね。
コロナもあり、また構造的なものもあり、大量雇用喪失時代が訪れようとしています。酒飲んでる人――つまり脳が委縮しているからパフォーマンスが落ちるだろうと多くの人が「認識」している人と、飲んでない人、どちらをリストラの対象にするか、てな際には、過度の飲酒習慣はかなりのにディスアドバンテージになったりするのかなあと(参考「飲酒習慣があるということはもうそれだけで、社会的にディスアドバンテージになる時代がやって来た! かも?」)。余計なお世話ながら。