今、30代で酒やめられる人を、ジジイとして心からうらやましいと思うこれだけの理由。

酒やめて、1192日。

私はある程度齢食ってから酒をやめました。これには良かった部分と悪かった部分……というかもっと早くやめればよかったという後悔があります。当然ながら。

齢取って酒に弱くなったからやめられたという面はあるけれど……

良かったのはやめやすかった、あるいは断酒を続けやすいということです。

というのは、齢食うと当然、アルコールを分解する肝機能も衰え、また脳も衰えますので、飲酒に伴うリスクがどんどん大きくなっていって、それが抑止力になるからです。

たとえば、外で飲んで帰りに電車のホームから落ちないよう気をつけるとか、帰って湯を沸かすときに火を点けたまま寝落ちしないようにするとか、そういうことですね。飲酒行為に伴うそうしたリスクは齢とともに拡大していき、その心配をするのがめんどくさくなり、「酒飲むのも苦労が多いよ」になります(参考「酒を飲んでリラックスしたいのに、過飲酒するとリスクマネジメントの必要性が高まってリラックスどころではなくなるという話」)。

もう一つは、やはり朝の圧倒的な辛さですね。飲んだ翌日は、以前も書きましたが脳内物質のセロトニンがからっけつになるので、単に二日酔いというよりも鬱になります(参考「アルコールと脳内物質の関係を、断酒モチベーションを高めることを念頭にざっくりまとめてみた!」)。これはもう思い出しただけで嫌になるくらいで、これだけでもお酒を飲むもんかと思います。まあよくも毎日、あんなふうな朝を迎えられていたもんだと思いますよ。あれはこりごりなので、それも断酒を続ける大きなモチベーションになっています。

で、そうした地獄(?)は、やはり老化に伴い肝機能が低下しているから、ということになりますよね。逆に若い頃はかなり深酒をしても普通に朝起きられていたので、そんな辛さは想定できず、断酒モチベーションにはなり得なかったわけです。

簡単に言えば、齢とって酒に弱くなるといろいろめんどくさいことが発生し、そのめんどくささに思いをいたすことで断酒を続けられるというパターンです。いいことなのか悪いことなのか、て話ですけど。怪我の功名、という言葉がふさわしいかもしれません。

若いうちから酒飲まないと、圧倒的な量のタスクをこなせる!

というわけで私の場合、若いときにやめられたかというと、それは難しかったかもしれません。でも、ですよ。今、酒をやめてできていることから逆算すれば、もし若いときにやめられていたら、もうめくるめくような人生が待っていたでしょう。あるいは大きなことを成し遂げていたかも、などとも思うのですよ(笑)。

酒をやめて感じるのは、やはりこなせるタスクの量が圧倒的に増えた……とまではいきませんが、自分で想定したことが完璧にできるようになった、あるいは自分に期待した程度のことはできるようになっていることです。

これって何気に凄いですよ。このブログだって毎日続けられていますし、普通に仕事もこなせます。ま、仕事自体、そんなに忙しいわけじゃないですけど(苦笑)。

断酒友なんて私の数倍の量の仕事をこなしつつ(稼ぎも数倍?)、三日に一度程度、長文のブログ(参照「パンとアイドル、ときどきコスメ」……断酒ブログではありませんが、断酒テーマもあります。私のブログと違ってデータ引用も緻密です)を書き、コメントへの返信も丁寧にしてますもんね。これも断酒力でしょう。

で、ここからが重要なのですが、そういうこなせるタスクの量って、当然ながら若いときはもっといっぱいあったわけですよ。でもそれを酒でスポイルしていたんです。悔しいです!

若いときに、たとえば今の1.5倍から2倍程度の量のタスクを酒を飲まずにどんどんこなしていたら……とは、やっぱり思いますよ。大成建設さんじゃないけど、「地図に残る仕事」的なものがあるいはできていたかも……(笑)。

まあ仮定でものを話しても仕方がないのですが、でも30代とかで酒やめられた人は、本当にすごいことをやってのけるのだろうなあと心から羨ましく思います。これはいくら強調しても強調しすぎるということはありません(参考「あなたがもし、なにがしかの野望を持つ若者なら」)。

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