酒やめて、2694日
役所のIT化は素晴らしいす!
毎年、この季節は恐怖の季節でございまして、住民税と国民健康保険の金額が確定して請求書が送られてきます。
とはいえ私の場合、住民税に関しては、今年は想定していた金額よりもかなり安く、それには二つの理由があります。一つは青色申告にして控除額が増えたこと、もう一つは個人年金を受給しているのですが、その経費計上ができ、これまた控除増額となったことです。
青色申告特別控除額と年金から必要経費として控除される額は、収入から差し引かれる金額のなかでも住民税と国民健康保険の金額に関わってきます。また所得税と住民税と国民健康保険では、それぞれ控除される項目が異なっています。
と、エラソーに書いていますが、そんなことすら知らずにこれまでやってきたわけですよ。こうしたことも、断酒して、そしてこれから書かせていただくようにミニマムライフを追究するようになって初めて知ったことで(苦笑)。
ともあれ、交際費など一般的な経費は多く計上すると税務署に目をつけられるでしょうし、私の場合、これはホントに少額なので、青色申告控除と年金の必要経費控除が大きくものを言うのです。
ちなみに年金の控除は役所から指摘されて申告し直しました。その申告し直しが5月の中旬でしたので、いったんはそれが反映されていない住民税や国民健康保険を納付し後から戻ってくるというパターンを覚悟していたのですが、なんと6月中旬の通知に反映されており、当然のことながら役所のマイナンバーをベースにしたIT化が進んでいるからでしょう。この辺は素晴らしいことだと思います。
そして、確かに税制そのものは『ドラゴン桜』の桜木先生が喝破した通り「頭のいいやつがわざとわかりにくくしてロクに調べもしないやつから多く取ろうという仕組みにしている」といった側面あるでしょうけれども、現場の運用はきわめて誠実です。
もっと言えば、マイナンバー制などは税金に関わるズルをなくそうという目的もあったでしょうが、それも現状、ある程度、機能しているのではないかと推測しております。ただし一方では、固定資産税をもう数年も滞納しているという知人もいて、銀行預金や収入などは差し押さえやすいものの、不動産の差し押さえはマンパワーも必要でしょうから、IT化だけでは解決できないこともあるんかなあと思ったりもします。余計なお世話ですが。
低収入+ミニマムライフが最強!?
住民税が想定外に安かったことに話を戻せば、冒頭に書いた理由があるにせよ控除はあくまでも控除であって、やはり大元の収入が大事(?)です。私の場合、それが低いというのがまず大前提としてあります(威張ることじゃない)。
低収入だと、桜木先生言うところの「ロクに調べない」生き方はできません。だからいろいろ調べるようになります(それでも役所からの指摘ではじめて気づくケースもあったりする)。そしてむろん生活もミニマムにする必要にかられます。それがライフハックを超えてサバイバル術になったりします。
ところで人生の選択肢として、①高収入を目指して税金などもたくさん払い、生活そのもの大きくするか、②低収入でミニマムライフを前提として節税含むライフハックを身に付け、やりくりするかということがあります。
言いたいのはここからでありまして、①を目指す場合、我慢することが多くなるということです。正確に言えば、その我慢に対する見返りが今、きわめて小さくなっています。
確かに高度経済成長期からバブル期を経て新自由主義改革までは、しゃかりきに働く、嫌な上司や客を我慢するということに対して、組織も日本社会全体も報いてくれていたと思います。上司の定年を待つという生き方がある意味、成立していたのです。
が、新自由主義以降は、たとえば組織に所属してしゃかりきに働いたところでリストラも簡単にされるし、それが報われるということがきわめて希薄になっている。
だったら生活をミニマムにして、低収入でも大丈夫なライフハックを身につけ、そして税制も低収入者(というかライフハックによって低所得を実現した者)には実はやさしいですから(わかりにくくはあるが)、その恩恵を享受するということも考えてもいいかもしれません。
当然その場合、仕事は「ゆるワ―」も可能になるので、その分、我慢しなくていい構造になるのかなあと考えたりもします。
私の場合、もう子どもも独立したし、個人年金も少額ながら受給しているのでそう言えるという側面があるかもしれません。ただしもし今、若かったとして、①と②どっちを選ぶかといえば、やっぱり②になりますし、そのためには酒を飲まないのは大前提になるのは言うまでもありません。
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