やっぱり断酒は「自分1.0」にしてくれるのだった。

酒やめて、3253日

ICTと付き合うには、GRITが必要!?

昨今の若者、というか若者に限らず社会人全般に要求される資質としてGRITというものがあります。Guts(根性)、Resilience(回復力)、Initiative(自発性)、Tenacity(執念)で、これらで構成される「やり抜く力」だといいます。

10年ほど前から聞くようになりましたが、このような資質が要求される背景には、やはりICT化、AI化があるのでしょう。コンピュータのロジック(アルゴリズム?)にお付き合いするにはやはり粘り強さが必要ですよね。そして、もはやGRITを身に付けたところで手おくれのハーフリタイヤジジイでも、このことを実感する時があります。

話は一気に矮小化するのですが、私は昨年から遅まきながら確定申告ソフトを使っています。まあこれが、紙と違って数字の矛盾点などをいちいち指摘してくれるのですよ。なので、一つひとつ確かめながら丁寧に打ち込んでいくことが必要で、GRITってやつが要求されるのです。大げさに言えば。

飲酒時代であれば、一箇所躓くとすぐに投げ出して、もう紙=アナログでやろう、いやいやその前に酒飲んでから仕切り直そうになっていただろうことは容易に想像できます。

まあジジイの申告の場合、ソフトが無理なら紙があるじゃないで済む話ではありますが、これから長く仕事をしていかなければならない人、コンピュータのロジックを皮膚感覚で身につけなきゃどーにもこーにもならない人(それはジジイから見れば「前途がある人」でもあるのだが)の場合、そういうわけにもいかず、やはりGRITなのでしょう。

「酒を飲めない」という「諦観」がGRITを呼ぶ!?

むろん、GRITなるものを先天的に身に付けている人もいるでしょうし、あるいは受験勉強などで獲得してきた人もいて、そういう人は今さらマターなのでしょう。

ところが私の場合、このGRITというものが幼少期より徹底的に欠けていて、だからこそ受験などに関しても上手くいかなかったのですね。

受験勉強などで、英語の長文問題を読み始めるともう3行くらいで嫌になっていたのです。英文が理解できないということもあるのですが、ただ、そうしたよくわからないものに粘り強く付き合う資質が欠如していて、たぶんADHD気味であることも関係していたのでしょう。

それは大人になってからも変わらず、それゆえに苦労してきたし、周囲に迷惑もかけていたのです。

ところが、ですね、酒をやめると「もう酒飲めない」という「諦観」が心理のベースとなり、この「諦観」を以てすべてのコトに当たろうとするようになるのですね。要は、諦めてやるしかない。そして、諦めてやっているうちに多少なりとも脳汁が出てくる→そうすると若干はやる気も出てくる→それを脳が覚える、という過程(?)を経て、申告ソフトなどとお付き合いする程度にはなれたのです。

つまり、こうは言えますまいか。

子どもの頃からGRITという資質を徹底的に欠いていた人間である私が、多少なりともそれを身に付けることができる。つまり、酒を覚える以前よりも成長できる。やっぱり断酒は人間を「自分1.0」に導いてくれるものなのだなと感慨するのですが、ただし、私の場合、やめたのがある程度齢食ってからなので、その実効性については申告ソフトとの付き合いレベルなのですが、若いうちから「1.0」になっていれば効用たるやさぞ、と思いますよね。今のような社会状況であればなおさら。

原則として火曜日と金曜日の19時に更新しています。

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