酒とテレビは、手に手を取って没落していく。

酒やめて、2768日。

テレビを視るとイライラする!?

一昨日、「下戸が勝ち組の世の中、いよいよ到来!?」といった話を書かせていただき、その中で「若者の酒離れ」データを紹介しました。

実はもう一つ興味深いデータがネット上にありまして、それはテレビの視聴時間の世代別変遷です。以下のようなものですね。

これを見ると、若者は我々が考えている以上の勢いでテレビ離れをしています。何しろ、10代と20代では、10年前に比べ視聴時間が半分以下になっているのです。

そして若者を中心に、テレビを視ているとイライラするという話はよく耳にします。これは、テレビのターゲットが高齢者にシフトしており、内容やテンポが若者の空気感に合わなくなっているからかもしれません。

ちなみに私の家はアンテナを取っ払ってしまっているので地上波やBSなど一般的なテレビ番組は視聴できないのですが、モニターはあり、YouTube番組などは視ることができます。なのでコマーシャルも視ますが、たとえば銀行のカード発行のCMなどは、私たちの世代を老限(?)とした現役世代にはいわずもがなのことを訴えている。つまり、テレビの世界全般が、先のデータと歩を合わすように「老化」しているのでしょう。病院の待合室で高齢者の方々が一心不乱にテレビを視ている光景に、少し怖さを感じることがあります。

まあしかし、今回の「24時間テレビ」の問題にしても、チャリティ番組への寄付金をスタッフが着服し、それが10年間バレなかったというのは、番組としての骨格上の問題であり、通常の(?)横領事件などとは意味あいがまったく違うと思うのですが、それでも普通に放送してしまうあたり、やっぱり「テレビ」は一般人の感覚からは非常に遠いところに行ってしまったんだなあ、としみじみしてしまいますわ。

そんな「テレビ」ですが、酒を飲んでいるとついつい視てしまうというのが恐ろしいところです。そして酒とテレビはコンボで時間を奪取していきます。

ただし高齢者は時間をつぶすことが一つの「仕事」になっているため、テレビを視るという行為はむしろ積極的な生き方と言えるかもしれません(皮肉)。

酒レス、テレビレスで生まれる時間をどう生かすか

他方、若い人にとっては、むろん時間は人生の資本です。その資本を無駄にするわけにはいかない。とくに今は自己責任の社会を背景として自分軸というものが重視されており、自分の人生を自分で切り開いていかなければなりません。若い時期にどのように時間を使うかが将来の人生を大きく左右します。

海外でも、酒をやめる人、テレビを視ない人が急速に増えているといいます。その結果、自由に使える時間が大幅に増え、それを人生の可能性に「転化」しているのでしょう。一方で、まだ酒やテレビに時間を費やしている人もいます。このように、時間と人生の関係において、二つのタイプの人間が生まれてきているのではないでしょうか。

そしてAI時代の到来により、AIを駆使して生産的な役割を果たす人間と、AI化しても採算が取れない単純労働に従事する人間に分かれていくのかもしれません。

いずれにせよ、酒を飲まない、テレビを見ない方向へのシフトは、サバイバル要件になっていくかもしれませんし、なにがしかの思いを抱く人ならなおさらです(参考「あなたがもし、なにがしかの野望を持つ若者なら」)。

しかし、この二つを守ろうとする勢力も存在します。テレビコマーシャルでは「生きれば生きるほど生ビールはうまい!」といったことを訴えかけてきます。それに、自分軸を持って対処していかなければならない。むろんこれは若い人だけでなく、我々ジジイ世代にも当てはまることでしょう。

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