組織内で「チーム断酒」をつくってしまえばいいんじゃね?

酒やめて、2264日

草の根断酒ムーヴメント来てる!?

#Twitter断酒部が厚労省の啓発事業番組にも取り上げられたそうで、私は「ダメリーマン斉藤」さんのツイート(以下)で知ったのですが、草の根断酒ムーヴメントというものは確実に来ているようですね。

国に対してうがった見方をすれば、飲んだくれてないできっちり資産形成してくれないともう面倒見きれないんでという思いが、酒税収入への期待を上回っているのかもしれません。ということは、なんとなく酒をやめたいなという人にとって、追い風が吹いていることでもあります。

ただし、組織にいるからなかなかそうもいかないんだよね、という人もいるのかもしれません。

コロナ禍によって飲み会のプレゼンスが小さくなり、またそれ以前からのコンプライアンスの高まりで、嫌な人は飲まなくて良いという社会的なコンセンサスが出来上がっていたようにも感じますが、実際のところは私はフリーランスなのでわかりませんし、そのあたりは組織によっても異なるでしょう。

私のことを言わせていただければ、フリーランスだったのでアル中になりやすかったかとも思いますが、ただフリーであるがゆえに酒をやめやすかったことも確かです。あまり付き合いというものがないですから。酒の付き合いで仕事が発生することもある……と飲酒時代は勝手に確信していましたが、実はそれも幻だったということが後でわかったのです(参考「酒は仕事開拓の武器にならないことに、やっと気づいた愚か者がいますよ」)。ともあれ組織に所属しているよりは、やめられやすい環境にあったと言えます。

そのような者が、組織に所属している人がやめるにはどうすればいいかということについて述べるのも差し出がましくはあるのですが、もしかしたら参考になるかもしれないので書いてみます。

断酒部は憧れの一軍になる!?

それが、タイトルに記した「チーム断酒」なのですが、似ているのは以前も取り上げたことがある伊丹十三さんメソッドです(参考「毎日晩酌する人を「昭和的にダサい」と規定し見下す(?)ことで、断酒はしやすくなるよという話」)。

このメソッドは断酒ではなく禁煙なのですが、かいつまんで言えば禁煙仲間を見つけ、そいつはきっとまた吸い出すので、自分だけが禁煙を続けて周囲の評価を得る(それがモチベーションになる)ということだったのです。ですから、これから述べる「チーム断酒」と組織内における優位性を得るということでは共通しているようにも思います。

話が前後しましたが「チーム断酒(活動)」とは、組織の中で、断酒を志す何人かで、あるいは一緒に断酒してみませんかというお誘いなどして、断酒部なりを結成してしまうのですよ、強引に。そして組織の中で断酒いけてるやんみたいな雰囲気をつくる活動をしましょうというご提案なのであります。

繰り返しますが、私はフリーランスの立場でものを言っていますので、実態に合ってないかもしれませんが、まあこういうメソッドもあるかもしれんということで読み流していただければ幸いです。

でもって、ですね、その断酒部なるものは、学校のクラスで言えば「一軍」を目指すわけですよ。憧れの一軍であります。

アル中あるいは依存症になって、その上で断酒を志そうという人は、だいたいにおいてセンシティブであり、だからこそ学校時代は一軍メンバーとは縁遠い立場にいたと勝手に推測いたします。少なくとも私はそうでした。そういう人間が一軍メンバーになれるのですから、これもまた断酒がもたらしてくれる「大人の成功体験」ではないかと勝手に確信いたします。

チーム断酒では、一軍的な――つまり「断酒いけてるでえ」「時代は断酒やでえ」みたいなプロパガンダ(?)も、嫌みにならない程度に行うし、もちろん仕事もバリバリやってる~! みたいな格好付けもする。

で、先ほどの伊丹十三さんメソッドで言えば、組織内において、

断酒部って

「やはり意思の力だね」「うん、なかなか根性がある」「ほんとうにあの人ったらいったんこうと思いこんだらあとへ引かないんだから」「すてきね」

伊丹十三『ぼくの伯父さん』(つるはな刊)

というふうになればしめたものであり、常々「俺は飲酒をコントロールできるから飲める」みたいにマウント取ってくる輩が、俺も入れてくれないかなあなどと言ってくれば大成功ですよね。

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