せっかく「遊び方」を知っているのに、もったいないなあ。

酒やめて、2686日

amazonより

定年後は海外に行きまくる世代

現在、年金リッチと呼ばれている高齢者は60歳定年で同時に年金受給だったので、定年になると待ってましたとばかりに海外旅行に出かけるのが定番であり、うちの父母もそうでした。父は民放勤務でしたが、大学は美術系でそれだけに絵画が好きであり、ルーブルやオランジュリーなど何回行ったかわからないほどです(一度も連れて行ってもらったことはない)。

そうしたことを受けてか、私と同年代の仕事仲間には「人生をより美しく。ブルゴーニュ・美食と美酒の旅。ロマネコンティのクリマも訪問!」などという、豊かなリタイヤ世代を相手にしたふざけた旅企画を立案実施していた人間がいました。

年金リッチ世代は、高度経済成長時代からバブル期を経て「失われた30年」の初期の頃までしゃにむに働き、その分、定年後の人生を謳歌するのがまさに定番の生き方だったのですね。ただし、人生の楽しみ方については不器用と言っていいでしょうし、ロマネコンティのクリマに行ったところで、それが何?だと思います。少なくとも、うちの父母などはそうです。

「ふざけた世代」の生き方として

ひるがえって、かつて新人類などと呼ばれた私たちの世代は、そうした年金リッチ世代、すなわち豊かな日本をつくり上げたといってもいい世代に育てられ、その恩恵を受けているわけです。

大学にしても、我々の頃は「遊園地」と揶揄されていましたし、高校の教師も大学に入ればいくらでも遊べると進路指導(?)していました。就職先の企業にしたところで、少なくとも文系学生は大学時代に下手に勉強されちゃ困るといった側面があったと思います。「政治の季節」が終わり少し経った時代だったので、大学生には高い意識を持ってもらうよりも、存分に遊んでもらった方が世の中全体としても都合が良かったのでしょう。ふざけた話ではありますが。

というわけで、我々世代は大学に行って、なんというか「遊び方」を身に付けたのです。高校教師の指導通り(?)。この辺が親世代とはまったく違っていました。

それは何かといえば、やっぱりテニスとスキーとサーフィンが三種の神器(?)だったと思います。まさに『サーフ天国、スキー天国』です。私はスキーはダメダメだったけれども、テニスとサーフィンにはやっぱりハマりました。

他にもいろいろあったと思います。レストランでのふるまい方も含めたデート術などもその範疇かもしれませんし、よく存じ上げませんがナンパなどもそうでしょう。ともあれ我々世代はそうした遊びには長けていたのです(威張ることじゃない)。

ところが、ですね、残念なことに老いの入り口に立ってみれば、一生働かなければいけない世代になってしまったわけです。親世代とは違って遊ぶことは上手であるのに、それを生かせる状況がないという、親世代とはまったく反対の事態(?)が出現してしまっている。

さらにこの問題に、酒さんの存在がからむと厄介なことになります。

もしリタイヤ後、いや、一生働け世代なのでハーフリタイヤ後に多少なりとも余裕ができたとしても、酒を飲む習慣があると、若い頃に身につけた「遊び方」みたいなものが生かせなくなってしまう。実際、私の友人の一人にしても、若い頃はキャステルやサンバクラブ(いずれもかつて六本木にあった高級ディスコ)でぶいぶい言わせていたのが、今やせんべろオンリーです。つまり「得意のステップ(笑)」というやつが生かせてない。

まあ、得意のステップ()てやつは酒とともにある類のものなのでしょうが、そうしたことを別にすれば、学生時代から身に付けた「遊び方」を生かすにも、酒をやめるというのが大前提というか前提の一つにはなるんじゃないかなあと考えたりもする次第です。

例によって文章力のなさで上手く伝えられず、また現役の方からすれば何を寝ぼけたことをゆーとんのじゃということになるのでしょうが、ただまあ、やっぱりもったいないなあ、と。

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