酒やめて、1136日。
断酒後の俺が呈示されとるやん(笑)
スーパーフライの曲にBeep!!(YouTube)というものがあります。今調べてみるともう10年も前の曲なのですね。でも私はわりに最近知りました。
ランしているときイヤホンから聞こえてきたのです。なぜ私のスマホにこの曲が入っていたのかまったくもって記憶にないのですが、そういうことはどなたもご経験があることと思います。
それにしてもスーパーフライの越智志帆さんは超絶歌上手いですねー。『東京島』という映画のラストテーマでナチュラルウーマンを歌っていましたが、本家のキャロル・キングの上を行っていることにびっくりしてしまいました。私はキャロル・キングが大好きなのですが、これにはまったく脱帽というか、ナチュラルウーマンという楽曲の新しい魅力を引き出しているようでとてもうれしかったのです。
さて、Beep!!です。この冒頭の歌詞に次のようなものがあります。
鏡の私と 睨みあってみても
そう、なんにも 怖くない
だって弱虫じゃない
いやーこれねー、断酒してからの私の気持ちそのままですよ。まあ、こんないいもんじゃないですが。というか、多くの断酒者の気持ちを代弁しているのではないでしょうか。別に断酒の歌ではないですが。何の歌かというと自由の歌です。Beep!! とクラクション響かせて(それはそれで迷惑行為ですがw)、自分の道を突っ走ろうぜいみたいな感じですかね。センスのない要約で申し訳ありません。
断酒前の俺はまさにこうだった!
で、この後、次のように続きます。
アンタはいつもギリギリで
逃げるでしょ?
Oh だからいつも自由から遠ざかるばかり
いやーこれはですね、断酒する前の私そのものですね(笑)。
それにしてもこうした創作物が自分の気持ちを代弁してくれているといった気分になったのは、それこそ若い頃に尾崎豊を聴いて以来、あるいは『ライ麦畑でつかまえて』を読んで以来のことで、まあこの二つについては多くのおっさん世代の通過儀礼だと思いますが、つまりそれぐらい衝撃的だったということです。
現代のJ-Popの歌詞は、マーケティング的な手法が導入されているからでしょう、単なる私小説ではなく普遍化抽象化が進んでいますから、その意味ではより多くの人の共感を得るもの、その最小公倍数のようなものになっていると思います。
そしてこの曲で歌っているのは、自分と向き合えば自由になれるよ、ということですよね。その媒体として、我々の場合は断酒があったわけです。
この手の曲のことですから、ある意味では理想ですし、まあかっこいい生き方の呈示なわけですよ。そうしたJ-Popの歌詞のようなかっこいい生き方、憧れの生き方を、断酒することで我々は手に入れてしまったわけですねー(そうなのか?)。断酒の力はすごいと思わざるをえません。