酒やめて、3046日
酒飲んで、陽キャになれたのだった
一つ前のエントリで「「酒に強い」が、ディスアドバンテージになるなんて、思えば遠くに来たもんですよ」といったことを書かせていただきました。私事についてですまんでしたが、私の場合、酒が飲める、あるいは酒が強いということについて、幼少期の屠蘇から始まり、大学のサークルや社会人1年生でそれが歓迎されたことから一つの成功体験になって、それを契機に破滅への道を歩み出したというわけです。まさに、地獄への道はなんとやら……ではあります。
私は、人生において成功体験といえるものをほぼ持たなかったので、酒さんに関するそれが非常に貴重なものに思えたのですね。根暗でコミュ障だったのに、酒があったがゆえに、今ふうに言えば、主要メンバーというかメジャーメンバーになれた気もしていたのです(馬鹿)。
人生におけるビギナーズラックというか、酒を介してそういうものを体験したために、地獄への道を歩み出したわけですね。威張ることじゃないが。
で、私事について続けさせていただければ、その後、フリーになったりして、バブル崩壊やリーマンショックなどで仕事が激減したこともあり、そうした時に酒に頼るようになりました。また90年代になって、酒がめっちゃ安くなったこともアル中化(?)を後押ししてくれたと思います。
「すぐ赤くなる人」はアドバンテージを持っているけれども……
とまあ、そのように成功体験を通じて酒を飲むようになり、だんだん耐性ができ、そうしたところに酒を飲まなきゃやってられないような事態に陥ると、一気にアル中になりがちですよ。こういうパターンの人は、わりに多いのではないでしょうか。
アル中まで行かなくても酒量が増え、要は生活や人生のなかでの酒のプレゼンスが大きくなると時間を奪われがちになります。やらなきゃいけないことが非常に多い現代においては、酒飲みは社会的に不利な立場に置かれる。「酒に強い」は、ディスアドバンテージになるという三段論法(?)が完成するわけですわ。
逆に言えば、酒に弱い人は、それだけでアドバンテージと言っていいかもしれない。現代においては。
すぐ赤くなるような人、あんまり飲めない人は、もうこの程度でいいや、とすぐに酒を切り上げられるし、また人生というマクロ視点で見れば、だんだん飲まなくなるという理想のパターンにもなりそうです。
ただし、です。この手の人でも、人生ハードモードに陥ったりすると、飲まずにはいられなくなり、やがて酒量が増えます。てか、そうしたケースも知っています。
私などはそういう人から、昔のあいつよりマシだというふうによく言われいて、それはその通りなんでしょうけれども、ただし実は、ご本人が一番ヤバいパターンなんですね。もともと弱い人が連続飲酒になる、すなわち耐性ができると、あっという間に脳がやられてしまうらしいです。もしかしたら脳がやられているから、そういう発言をするのかもしれません(性格悪い)。
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