酒やめて、1197日。
難関私立中は地頭のよさを試す!?
先日、超難関と言われている私立中学の先生と話す機会がありました。そこに限らず、いわゆる高偏差値私立中の算数の問題では、立体図形の切断問題が頻出されるのですが、なぜそのような問題を出すのかと訊いてみたところ、「想像力」という答えが返ってきました。つまり、いろんなことを想定しながら同時進行でものを考える力が試されるということですね。
これは、私のような頭の性能がよろしくない文系人間にとっては、以下のようにざっくり理解できます。
頭が考えることを嫌がることを考えるのが秀才あるいは天才という人種なのだ――。
こうした能力は、やはり人間の脳の特性のようです。「人間の」というのは、コンピュータに対して、なのですが、コンピュータはどのような思考をするかというと、いわゆるアルゴリズムですよね。一定の法則にしたがって一つ一つ順を追って処理していきます。そのめちゃくちゃ速いバージョンではあるけれども、コンピュータには、ひらめきや直感はありません。それは、難関中に行くような子の特性です。
まったくの余談ですが、私の小学校の同級生で、そうした数学的なひらめきがものすごくて、筑波大駒場中(当時は教育大駒場中)こそ不合格だったものの、その後は予定通り、高偏差値高→一流大→一流企業と進んだ人間がいますが、数年前、脳梗塞で倒れました。酒と煙草です。酒と煙草は、せっかくのそうした頭のよさをスポイルしてしまうということですね。
ともあれ、我々がICT、さらには将来的にAIを使うにあたっては、相手のアルゴリズムに、まあ根気強くお付き合いしてあげる必要があります。このあたりのことは、私たちも肌感覚で理解しています。コンピュータは一足飛びに答えを求めることができなくて、その思考回路に人間が合わせる必要がある。そんな感じは確かにあります。
作業量で地頭を凌駕できる時代になった!?
一方、人間特有の一足飛びに解答にたどり着ける能力を、よく地頭がいい、というふうに評します。そうした一握りの人間が文明と文化を発展させ、社会を変革してきたのでしょう。
ところが、ですね、今やICTを使えば、この地頭の良さがなくても、時間をかけて根気よくコンピュータのアルゴリズムに沿って考えることで、普通の人でもそれに近い成果が上げることができるのではないかと、文系脳ながらなんとなく考えるのですよ(この「なんとなく」がいかにも文系脳で申し訳ないのですが)。
卑近な例ですが、こうしたブログでも、才能ある人はおもしろくて興味が惹ける文章をちゃっちゃっと書くことができるのでしょう。一方、私のような凡庸な人間でも、プラグインなどを駆使し、ビジュアル的に読みやすく、だから興味を惹けるように仕立てることもできるわけです。あくまで「できる」可能性があるだけで、ご覧のように私のブログは全然ダメですが(苦笑)。
ただこの手法を採った場合、やはり作業量が必要になります。SEO対策としてキーワードを選ぶのも作業量ベースのところがありますよね。逆に言えば、作業量で地頭力をカバーできる側面があるんじゃないかと思うわけです。そのような方向へと時代は進んでいます。
で、このような作業量勝負になった場合、飲酒はもうもうめちゃくちゃ相性が悪い。単純に時間を奪うこともそうですし、そもそも飲酒脳はコンピュータのアルゴリズムとは非常に相性が悪いのです。とにかく一足飛びに答えを求めたがり、それができないとイライラしてしまうのです(参考「論理的思考の時代と酒は相性が悪い!?」)。
ですから凡才がICT力を駆使して作業量勝負で結果を出そうとするなら、やはり酒は邪魔なのですよ。今さらながら、ですが。