モーレツからビューティフルへ。そして一周回ってまたモーレツの時代になってしまった。酒飲んでいて大丈夫だろうか。

酒やめて、1482日。

そんなに働かなくていいよ、と呼び掛けていた時代もあったのだ!

最近、というか数年前からSNSなどで忙しさ自慢をする人が増えているといいます。これは、アメリカのパワーエリートなどに顕著に見られる傾向だそうです。忙しいほどステイタスというわけです。自分の価値が社会で認められている証拠でもあるのでしょう。しかしなんかムカつきますねー。

それに引き換え、こちとらコロナ以来、まったく暇ですよ。仕事量は半分程度になってしまったのではないでしょうか。まあでも、暇も悪くないなとは思っております(強がり)。というよりも、暇があるから忙しくしなきゃいけない、といった側面もありそうで、そこのところを書かせていただきたいと思います。

思えば日本人は、ずーっと働きバチだと言われてきました。忙しいことが価値だった時代がずっーと続きました。それを高度経済成長時代といいます。そしてこれがあるとき、転換点を迎えるわけですね。私が小学生くらいのときに「モーレツからビューティフルへ」というキャッチコピーのCMが流れ、つまりそうした価値観の提示があったといいます。何せ小学生なのでよくわからんですが。

もちろん広告の常として時代を先取りしていたわけですけれども、やがて、そんなにも働かなくていいんじゃないかという価値観が世の中に少しずつだけれども浸透してきました。その頃には、日本は富が富を生む社会構造になっていたので、それが説得力を持って聞こえました。そして遊べるだけ遊ぼうよ、と。それをバブル時代といいます。

そうしたなかで、子どもたちももうそんなにがむしゃらに勉強しなくてもいいんじゃないかもっと大切なことがあるやろ~という価値観が提示されました。それをゆとり教育といいますよね。

実は私はその時代にフリーランスになったのですけれども、確かにバブルのときはめちゃ忙しかったけれども、忙しくすることに価値があるとは思えませんでした。単価の高い仕事を自分のペースでやり、残った時間でおおいに遊ぶことが最高のステイタスだったのですよ。それが、自分が認められることでもありました。今から考えると、なめんなよーっ(怒)という感じです。もっとも私の場合は、なかなかそうはいかなかったのですけれども(泣)。

アフターコロナに備えて、忙しくしようぞ!

でもバブルが崩壊し、仕事の単価も安くなり、それに加えて阪神淡路大震災などの災害が度々日本を襲い日本経済がさらにシュリンクしていくなか、もう単価が安い仕事を忙しくやるしか生きていく術がなくなり、その後、その安い仕事で忙しいということもなかなか難しい状態になり、そこにコロナが輪をかけたという感じではないでしょうか。

そう考えると今は、別の意味で忙しくしなければいけない時代ですよね。たとえばコンピュータのアルゴリズムについていくために、あるいはパラレルキャリアなどのために勉強しなければいけない。アメリカのパワーエリートの忙しさとはちょっと趣がちょっと違いますけれども(苦笑)。

つまりモーレツからビューティフルになり、雇用不安定という背景のもと、一周回って「モーレツ」に回帰しているというのが現在です。

ですからいつも書いてるように、実際に仕事が忙しい人も、そうでなくて次の準備をしなければいけない人も忙しくしなければいけない。それを阻害するのが酒というものであります。そういう意味では断酒者は時代を先取りしていると思いたいのですが(笑)。

もちろん高度経済成長期の人も酒飲んでいた、いや、それどころかヒロポン打っていたじゃないか、という議論もありそうで、これはいずれ考察したいと思いますが、あの頃は、言われたことをやる「忙しさ」だった。ただ今は、自分で考えて何かやる「忙しさ」なんですね。ここが大きく違うのではないかと。少なくとも、酒と親和性の高い忙しさではなさそうです。

そしておそらく、アフターコロナでは、ビジネスチャンスがわさわさと湧いてくるはずです。そのために今、新たなビジネスの仕込みで忙しくしている人もいるでしょう。私もその一人でありたいものです。もちろん酒なんか目もくれずに。

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