酒やめて、2122日。
サッカー日本代表の快挙が意味するものとは
いやいやいやいや、日本代表やりましたねー。まさかドイツに勝つとは、まったく興奮してしまいます。それにしてもW杯期間中、無料放送してくれるABEMAは神ですわ。それに引き換え、NHK……(ry
それはともかくドイツ戦の放送中、ドイツのブンデスリーガで一対一でのボールの奪い合いに一番優れた選手(「デュエル王」というらしい)に選ばれたといったような紹介があって、当然、ドイツの選手のことなんだろうなあと思っていたら、なんとそれは日本の遠藤航選手(ブンデスリーガ・シュトゥットガルト所属)であり、びっくらこいたとはまさにこのことです。
というのは、我々の世代だと、体育会サッカー部でガチでサッカーやっている先輩が、親善試合などで韓国から来た選手と対戦すると韓国選手はとにかくガツンガツンくるからそれでまず心折られちゃうんだよなあと感想を漏らしていたのを思い出すからです。大昔、そういう時代があったのです。そこからすればまさに隔世の感です。ドイツのブンデスリーガの一対一で、日本人選手が一番優れているとか!
ちなみに遠藤選手はシュトゥットガルトのキャプテンだそうで、シュトゥットガルトなんて、キャプテン翼のなかでも最上位ゴールキーパーといっていいデューター・ミューラーが所属していたクラブという認識がある(しかない)ジジイ世代にとっては、そこのキャプテンが日本人とか、これまた隔世の感でありむせび泣いてしまいます。
デューター・ミューラーはともかく数十年前の韓国選手の話に戻せば、要はそれがメソッドとして有効だったからでしょう。韓国社会というのは体質としてそういうところがあって、それがサッカーのやり方にも波及していたとも言えます。ただし、今はもうまったくのアウトオブデイトです。
これは(日本における)仕事でもそうですよね。もちろんフィジカルでガツンガツン来ることはないのですが、言葉の暴力というか威圧で人を従わさせるみたいなメソッド(?)は、我々の世代では、わりに幅をきかせていました。要するに体育会的な社会だったわけですよ。
ガツンガツンは決定的に時代遅れです
が、たぶんICT社会AI社会であること、あるいは社会全体のコンプライアンスが高まったおかげで、今は、そのようなメソッドで仕事をする人間は「ばっかじゃないの」になります。
社会がエモーショナル型からロジカル型に完璧に移行してるんですよね。ですからガツンガツンコミュニケーションではなく、データとエビデンスとポートフォリオです。
そうした時代において、酒というのは明らかにエモーショナルな部分と結びついているので、その意味でもアウトオブデイトだということが一つあり、また酒は感情を増幅させるので、そういう意味でもお呼びじゃないです。そして、ロジカルの時代においては酒飲んでエモーショナルな部分を他者に見せるとだけでディスアドバンテージになってしまいます。と、日本代表の活躍を見ながら、そんなことを考えたわけです。
遠藤選手にしたところで、むろんガツンガツンいって、その「デュエル王」を手にしたわけではないでしょう。詳しくは存じ上げませんが、ポジショニングなどデータに基づいたロジカルな部分で「一対一」に強くなったということでしょう。当然ながら。
サッカーについてついでに言えば、日本対ドイツ戦の『週プレ』の事前特集記事に、日本がドイツに勝つためのポイントとして、
①ドイツのサッカー専門誌記者「前線がアグレッシブに守備」「三苫の仕掛け」
②セルジオ越後「我慢して守ってカウンター」
とあって、現実はまさに①の通りになりました。しかし一方では、我々世代は長年にわたって、セル爺の言うことをふむふむなるほどと聞いていたわけで、ここにも時代の激変を感じてしまう次第であります。
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