酒は、クズ親のアイコンか?

酒やめて、1011日。

NHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』のヒロインの父親・川原常治(北村一輝演)のクズっぷりが一部で話題になっています。「スカーレット」「父親」と検索してスペースを空けると「嫌い」「クズ」「最低」といった語句が並びます。朝ドラ史上最低と言う声も。同時放送している『おしん』の父親役・作造(伊東四郎演)を上回る大物ぶりのようです。朝ドラのことですから、いずれは真人間になるんでしょうけど。

ともに巨人の星を目指すために、断酒した星一徹

しかし、与那嶺給仕長@『バンビーノ!』や草薙刑事@『ガリレオ』シリーズなどでのかっこよさが強烈に印象に残っている北村一輝さんだからこそ、クズっぷりが意外性と相まって際立っているような気もします(笑)。

さて、本ブログ的に注目したいのはその父親が飲んだくれであること。つまり酒がクズ親のアイコンになっている点です。

もっともこれは非常に古典的な手法で、私たちが子どもの頃の昭和のドラマにはよくあるパターンでしたねー。アニメですが巨人の星が典型です。星一徹はとんだ飲んだくれでしたが、飛雄馬と一緒に巨人の星を目指すと決意した時から酒をきっぱりやめるのです。

ちなみに続編の新・巨人の星では一徹は飲酒を再開しています。そして義理の息子となった花形満に屋台で一杯ゴチになったりします。このとき、一徹は実に美味そうに酒を飲むので、読んだ人は屋台に駆けつけたくなるほどです。もちろんかつての私もそうでした。

このような古典手法は最近見られず、久々に登場してきただけにインパクトが強いものがありました。スカーレットの予告を見ると、「横暴な一徹」のアイコンでもあるちゃぶ台返しも登場するようです。

酒造メーカーもその姿を今後変えていく?

これは、もしかして、昨今の酒規制と軌を一にするものではないでしょうか。断酒者としてはそうであって欲しいとせつに願ったりします。つまり「酒=ダサい」と広く世間様に刷り込むためのものではないかと――。

民放であったならば酒造メーカーに忖度してなかなかこういうことができないところ、NHKだからこそできた。酒を規制したい政府の意向を受けているのではないかと。まあ考えすぎでしょうけど。

ただ、酒造メーカーとって、実はコスパを追求し安酒ばかりを愛用するアル中者はあまりありがたくない存在のようです。国にとってもはもっとで、医療費を圧迫してしまいますからね。社会的にもなかなか迷惑な存在といえます。だから、「酒=ダサい」の風潮で追い込んでいこうと。

断酒友によると、酒造メーカーと国の意向としては、今後、高額の酒にシフトしていくということらしいのですね。つまり酒を一部のお金持ちの嗜好品としての位置づけにしていくことが規定路線らしいです。先々、サントリーやキリンが、ちょうど今のLVMH(ルイ・ヴィトン、モエ、ヘネシーを統合したセレブ様御用達ブランドコングロマリッド)みたいな存在になっていくということでしょうか。

そういえばLVMHが、やはりセレブ様御用達ブランドのモンクレールを買収するというニュースがありましたが、日本の酒造メーカーもあるいはこういう方向に進むのかもしれませんね、今後。そうすれば酒造メーカー的にも、医療費的にもオールハッピーですね。やっぱり、「酒はクズ親のアイコン」は意図されたものなのかもしれませんねー。

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