タネ銭がないとにっちもさっちも行かん世の中になってもーた。ますますもって飲んでる場合じゃありません。

酒やめて、2544日

株価上昇と賃金がまったく一致していないやん(悲)

日経平均がバブル以来の高値で安定しています。この高値はバブル時代までとは異なり、一般人の暮らし向きには反映されません。企業がいくら儲かっても、そして企業価値が上がっても、そこで働く従業員に還元せんでもいいよ、というふうように小泉竹中改革以来なってしまったから……だと私は思います。

(ヘンリー)フォードさんが唱え、かつての日本社会がその理想を実現した「従業員に還元することで消費を促しそれによって企業が潤い世の中が豊かになる」という仕組みは完全に崩壊しているように見えます。

そもそも企業はシュリンクする日本市場を見捨て始めていますし、企業が日本に期待するところは、税金や国債から支出され、かつ復興や国土強靭化という錦の御旗がある公共事業の類と、これも税金で支えられ、ご長寿万歳という大義名分がある医療需要でしょう。そうするとますます増税と社会保障費増大が促され、そら先進国のなかで唯一ゼロ成長になるわな……と私は思います。

じゃあ今現在雇用されている人、あるいは私のようなフリーランスもそうですけれども、そういう現役世代がどうすればいいかというと、株を買って、海外の需要や公金で潤う企業やあるいは「世界の成長」に乗るということですよね。ざっくり言えば。

特定銘柄ではなく、NISAや若い人ならiDeCoでもいいと思うのですが、そういうシステムに乗って、日本企業の業績や世界経済の拡大を自分のものにするしかない。日本だけが低賃金にとどめ置かれ、世界がどんどん成長しているということであればなおさらです。

エラソーに語ってしまいましたが、私個人は応援している会社の株式を塩漬けしているだけですが、それでもガンガンというほどではないですけども基本的に右肩上がりです。むろん利益確定したわけではないしそれで生活が潤っているわけでもないけれども、若干は「乗れて」いると言えるかもしれません。

賃金だけで生活できない社会構造なのに!

とまあ、経済に関する素人考え(フォード理論は大学のゼミでやったが)というか常識を述べさせていただきましたが、ここで問題になるのは、いわゆるタネ銭があるかないかということです。投資するための元手がないと、その構造に乗れません。

単に株式で儲けるとか資産を増やすとかではなく、NISAやiDeCoの推奨あるいは優遇政策を含め、政府はもう賃金だけで生活しないでくださいと言っているのですよ。企業業績が賃金に反映されなくなっているのですから。

給料が足りないんだったら投資すればいいじゃない。

になっている、と。

今は高校にだって投資の勉強が取り入れられていますし。文部科学省=国も投資を「生きる力」の一環として規定しているのです。

そうした状況のなか、毎日飲んだくれていると毎月カツカツで投資に回すお金がなくなってしまう。これは、もはやお金儲けできないという単純な(?)話ではなく、社会構造にまったくマッチしていない、社会構造からはじき出される存在になってしまうのですよ、という仮説(?)を申し上げたいのでございました。

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