酒やめて、1756日。
「酒飲んで脳が劣化する」のその先にあるものは……
またぞろ「死ぬまで働けの時代」に関連した話で恐縮ですが、このような時代においては、死ぬまで頭が清明であることが求められており、それは酒を飲まないのが前提となる、少なくとも酒を飲まない方が良いことは自明です。肝臓をはじめとした内臓状態が健康であっても、飲酒習慣は脳を劣化させるので、それは死ぬまで働けの時代にふさわしくないということですよね(参考「「俺はまだ飲める( ー`дー´)キリッ」の指標が、ここのところ急速に変わってきてるよねという話」)。
そして、それから先にさらに恐い事態があるので、そこのところについて触れたいと思います。
繰り返しますが、酒を飲むとそれが少量でも脳を劣化させることはもはや常識になりつつあります。この記事(参照「貧困が人の知力を鈍らせる、研究」)によれば、飲酒習慣がある人はIQにして13ポイント程度下がってしまうそうです。13ポイントも下がってしまったら通常でも大ごとなのに、いわんや、私のような脳の働きがもともとあまり芳しくない人間においてをや、というところでしょう。
ともあれ、酒を飲んでいると脳が劣化しますよ、ということがよく知られるようになりました。私も飲酒時代は、そうしたことを聞きかじった輩から、お前はアル中だから脳が萎縮してると罵倒されていましたしね。
「酒飲んでいるから」を悪意ベースで用いられることだってある!?
で、それだけならいいけれども(よくないけど)、恐いのは、それを恣意的に用いられてしまうことです。「あいつは酒を飲んでいるから脳が萎縮している、だから仕事ができない」というふうな評価を、たとえば仕事上のライバルなどに広められてしまうことです。私に「委縮してる」と言ってきていた人は、そうした悪意を持っていたわけではないのですが(たぶん)、それでも「萎縮している」を周囲に公言されれば影響を受けてしまいます。
仕事ができるできないという評価は、非常に主観的なものです。その判断に際して、「酒を飲んでいる」という一つの物差しを恣意的に用いられてしまうのは、考えてみれば恐いことですよ。そして自分をなんらかのかたちで貶めたいと思っている相手に一本与えてしまうことにもなります。このブログで何度か用いたエピソード(下参照)のようなことが、冗談ではなく発生してしまうのです。
ライバル「彼は最近ミスが多いですな。酒の飲み過ぎでは?」
部長「今度の異動でシベリア支局にでも行ってもらうか」
ライバル「そうすりゃ好きなウオッカも飲み放題ですなはははははははは!」
少なくともその可能性は、酒飲んでいるのが当たり前だった時代と比べれば、飛躍的に高くなっています。
そしてここに関係してくるのが、加齢ということですね。ただでさえジジイは使えないと思われがちなのに、酒飲んでいる人間はさらに使えないという社会通念ができあがりつつあります。そしてそれはここまで述べてきたように、場合によっては悪意ベースで「使われ」やすいものです。死ぬまで働くの時代においては、まったくもって飲んでいる場合じゃないということが、こうした面からも明らかになった次第であります。
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