酒やめて、2168日。
タバコをやめられた決定打
思えば私がタバコをやめたのは子どもが生まれた時ですから、もう二十数年前。誰にも訊かれちゃいませんが、なぜやめられたかというと、子どものためというのはまず大前提としてありました。また、そろそろタバコってダサイよねみたいな風潮になっていたこと、つまりその時点でやめれば、イノベーターは無理だけどアーリーアダプターにはなれそうだという野望(?)も、やめようという思いを後押ししてくれました。ただ、むろんそれだけでやめられるはずもなく(クズ)、一番大きかったのはやはりネットの情報ですね。
今のように禁煙メソッドブログなどが充実していた時代ではなかったし、ブログというものさえあったかどうかも判然としませんが、とあるサイトに、こんな一説があって、それが決定打となりました。
お前らは自由だ自由だと言いながらタバコの奴隷になってるじゃないか。
そう、まさしく私がそうした状態でした。フリーランスになって7~8年くらいのときです。仕事は絶好調とは言えないまでも、バブルの残り香のようなものも多少はあって、俺は自由に働き自由に遊ぶぜええみたいな感じで、まあ結構イキってました。そうしたときに、タバコの奴隷になっているという指摘はかなり衝撃的で、わりとすんなり受けとめられのです。
常に身動きの「自由」を確保しておかないと!
さて、この「自由」というのは、かなり重要な概念だと思います。
実はうちの娘がこの度、結婚しまして、家を買いたいみたいな話をしているわけです。ただ、新築の家なりマンションなりを30年ローンとかで買ったりするのが、今の現役世代のライフプランに合ってないことは、今さら私のようなものが言わなくてもよく指摘されるところです。
「30年ローンで新築」は、定年までの雇用が保障されていて、なおかつ給料が上がっていくことを前提にした昭和平成の遺物だと思います。
30年ローンなどというものに縛られ、さらに今後はますます不動産の流動性が一部地域を除いて低くなるでしょうから、売るに売れないリスクも抱え込むと、ジョブチェンジなどの身動きが取れなくなる。そして社会の変化がこれだけ激しいと、人生における身動きの自由の重要性は、逆にどんどん高まるでしょう。
いつも書いてますが、自由に使える時間、お金、エネルギーは非常に重要であり、若い人はとくに、ですよね。
この住宅30年ローンと同じかそれ以上に人生の自由を奪っていくのが、ご存じ、酒さんでありまして、私とて飲酒時代は自由だーと言いながら、酒飲む自由以外の自由は失って、タバコの奴隷から脱したのはいいけど、もっとタチの悪いものの奴隷になっていた次第であります。
ついでに持ち家ローンと酒の共通点について言えば、家を買いたい人に対するアピールとして「賃貸と同程度の支払いで(ただしボーナス時支払いがあるのは小さい字で)」というのがありますけれども、これって、「少量の酒なら健康によい」と同じですよね。どちらも毒を含んだ美麗な言葉で騙しにかかってきます。
なので、娘が家を買うことについては反対なのですが、うちの娘は「パパの言うことを聞いたら負けだと思っている( ー`дー´)キリッ」という信念を彼女の母親から植え付けられており、何か進言すると、飲酒要求が湧いてくる事態が起きそうなのでやめておきます(苦笑)。
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