酒やめて、１２２０日。
昨日の夜、大学時代の仲間とオンライン飲み会というものをやりました。それを通じていろいろわかったことがあるので、何かの参考になると思い書かせていただきます。
黙っていてもいいのは結構ラク！
コロナ騒ぎ以来、オンライン飲み会というものが急速に普及したようで、世間の注目を集め、いいこと悪いこといろいろ言われていますが、私自身は参加するのは初めてでした。まあこれまで呼ばれなかったわけです（笑）。
オンライン会議の類はテレワーク推奨時期に何度かしました。そのメリットも、会って話すコミュニケーションとの落差もわかっているつもりです。それが飲み会というプライベートな席だとどうなったのか。
実は参加する前は、なんだかめんどくさいなあとは思っていたのです。どこかの店に集まるのだったら腰も上がりますが、家でノンアルコール飲んでおもしろいのかどうかもわからないし、それだったら一人でＤＶＤ観るなり本読んでる方が気楽でいいなと感じていたのです。
とはいえ年に一回のことだし、先輩の「圧」もあるので、とりあえずノンアルコールビールを大量に買い込み、指定されたＺＯＯＭのＩＤとパスワードを用いてアクセスしてみました。
で、感想なのですが、やはりオンラインだとコミュニケーションがまどろっこしいです。
でも、しゃべらなければしゃべらずにみんなの話をずっーと聞いているのもそれはそれでまた楽しいので、その辺はラクだなあとは思いました。
そして、他のことをしながらでも飲み会に参加できるのはほんとにいいと感じましたね。事実、昨日も昨日分のブログを書きながら、時々会話に加わるパターンでしたから。他に何やってもいい感が半端ないわけですよ。当然のことながら。
ただし、それは気心の知れた仲間だからこそで、ビジネスの飲み会などだとコミュニケーションがまどろっこしい分、こちらで気を遣わなければいけないケースも多々あると思われ、それがめんどくさいですね。ビジネスがらみの飲み会は、オンラインでは絶対やりたくないです。
オンラインだとイベント性が高まる
さてオンライン飲み会で重要と思われる点は、断酒者が参加しても、「飲まない」ことに対して注目が集まらなくて済むのですね。だって手許なんてモニター上じゃあんまり見えないですから。逆に言えば、飲むふりをするのだって簡単ですわ。
ただ昨日の場合は、一応はその点、話題になりました。参加者は十数人でしたが、飲まない人が私を含めて三人いました。そのうちの一人は、地方にいて去年はスマホ参加で気づかなかったのですが、ただ、確か学生時代は結構飲んでたような気もします。
本人は、「俺、本当は酒好きじゃなかったし、学生の時は無理して飲んでいたのかなあ」みたいな感じで、今はもう飲まないでいいんだったら飲まない方が全然いいと言ってました。いわゆる卒酒です。元アル中からすれば、めちゃ羨ましい酒との付き合い方ですよ。
そういう人もいるんですねー。話を聞いてみると家庭環境も幸せそうで、そういうところが恵まれているから卒酒できるのかもしれません。私が言うのもなんですけど、私生活がぐじゃぐじゃなヤツは飲んだくれてますもん。そしてそれまであまり飲んでなかったような人でも、私生活が荒廃すると「酒」に引きずり込まれそうになったりもします。
それはともかくオンライン飲み方ですが、じゃあ明日もやるからと言われてもごめんですねー。
「オンライン」は今の日本では直接会うよりも、案外、非日常だったりするわけですよ。
「イベント」ですよね。同窓会だったら一年に一回、仲間うちでも何ヶ月かに一回ぐらいあるのがちょうどいいのかな、と。
確かに昔の仲間と話をすると心の底から笑える……というとあまりにも陳腐ですが、精神が浄化されたような気分になります。
でも「浄化」は数ヶ月に一度でいいのですよ。インドの人々が一生に一度、ガンジス川で沐浴するのと似たようなものです。その特別感がありがたいのですから。そして断酒ブログ的に言えば、酒飲んでないから味わえる特別感だったりします。
さて今回のオンライン飲み会は、ＺＯＯＭ利用で３０分ごとに区切って４回という２時間限定でした。それでまたイベント性が高まったと思います。
オンライン飲み会がエンドレスになりがちだと問題になっていますが、多人数で無料でＺＯＯＭを使おうとするとどうしても制約を受けますから、そこも逆に良かったのではないかと思っております。
……というのが断酒者としてのオンライン飲み会に参加しての感想ですが、これが一般的になるんだったら、あくまでも気のしれた仲間限定ですが、やはりラクでいいなとは思いました。ただ繰り返しますが、たまにあるからいいんです。「たまに会う」ことのありがたさは、毎夜毎夜、飲む相手を探していた頃にはまったく実感できなかったものですね（笑）。
