断酒が続けられるのは、幸せな証拠だと考えれば良いのだ。

酒やめて、3221日

「人生ハードモード」と酒さんは相性がいい

再飲酒の理由としてよく挙げられるのがHALT、すなわち、Hungry(空腹)、Angry(怒り)、Lonely(孤独)、Tired(疲れ)です。これは再飲酒のトリガーというよりも、そもそも人間が酒を飲みたくなる要素だと言っていいかもしれません。そしてそれを一つの言葉でくくれば、「人生ハードモード」ということになるでしょう。

そう。ハードモードな人生と酒さんはめっちゃ相性が良く、私ももちろんそうでした。つまり、やらなきゃいけないことが多すぎて、それに対抗していく勇気をもらうために、あるいは経済的にカツカツで、そのことを忘れるために酒を飲むというパターンでした。

そして、酒をやめるということは、こうした人生から脱することを意味します。ただし、酒をやめるだけで脱することができるかというと……、実は、ある程度「できる」と考えていいのです。

私の場合、酒やめてちょっと経ってから子どもが独立し教育費がかからなくなったとか、そういった個人的な事情もあるのですが、ただ一般論としても、酒をやめると、時間と経済力とエネルギーがわさわさ湧いてくるので、この三要素をもってして人生が好転していくということは確実にあります。

この三要素のうち経済力は復活するのに時間がかかりますが、時間とエネルギーは、もう次の日から湧いてくるので、これを使って人生好転の原資にすればいい。

言い方が抽象的で申し訳ないのですが、具体的に無理くり言えば、たとえばお金がないのならすきま時間でバイトしようかという、その時間も湧いてきますし、何よりもそうやってみようというエネルギーも湧いてくるという「構造」があります。

しかし、それをさせないようにするのが酒さんの怖ろしいところでありまして、わしがいるじゃないか、そんなことをせずにわしと一緒にいようや、と囁きかけてきます。

どーも、文章力のなさで言いたいことが上手く言えないのですが、ともかく人生ハードモードと酒さんは相性が良く、そのハードモードを脱すれば断酒もしやすい、そして酒をやめればハードモードを脱しやすいのですよ。

コンフォータプルこそ「至上の価値=幸せ」なのだった

周りを見ると、やっぱり私くらいの年齢でハードに飲酒している人間は、人生ハードモードです。余計なお世話ながら。そりゃ酒でも飲みたくなりますわと思います。

逆に言えば、今、断酒を続けられているというのは、ハードモードではない何よりの証拠だと言えるのではないか。その状況を幸せと言っていいかどうかは考え方次第ですが、少なくともコンフォータブルではある。

そして人生後半にかかると、コンフォータプルであることが至上の価値になりますので、それをやはり「幸せ」と言っていいと思うのです。

したがって、断酒を続けられているのは、人生が上手くいっている証拠という、「人生ハードモードと酒さんは相性がいい」の逆もまた成り立つのではないかと、そのように自分に言い聞かせる断酒erでなのであります。

原則として火曜日と金曜日の19時に更新しています。

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