酒やめて、3190日

高市さんが北条時頼になってくれる!?
今、北方謙三『チンギス紀』を読んでいます。チンギス率いるモンゴル族が、なぜ人類史上最大の版図を築くことができたのか、このテーマについての深いところが小出しですが明らかになっていて、非常に興味深いものがあります。たとえば曳き馬だと馬が疲れないという一節があり、目から鱗の部分であります。それで効率的かつ迅速な騎馬運用が可能となり、世界制覇につながった、とか? 今の段階(17巻中の2巻)ではわかりませんが……。
モンゴル民族の中国本土含む周辺地域への侵攻には、騎馬が欠かせなかったというのは歴史の常識です。その馬が苦手とする万里の長城をどのようにして攻略したのか、よく言われるのは中国側の裏切りがあったということですよね。内通者が手引きしたことが、騎馬軍団であるモンゴルが中国に侵攻できた一因とされています。
でもって、チンギスの時代ではなくその孫のフビライのときですが、日本にもモンゴル(元)が襲来してきました。しかし日本には海という天然の「長城」があり、それが「日本がモンゴルにならなかった」大きな理由とされています。馬を従えて海を渡ることは非常に困難だったからです。ただそれでも、中国のように内通者が出現し手引きしていれば、どうなったかわからないわけで。
と、ここで現代の日本を見てみるに、かつてのモンゴル帝国並みの征服欲を持つ現代の中国に内通している……とまではいかないかもしれないけれども、いわゆる中国シンパはリベラル野党やメディアはもとより与党自民党の中にもたくさんいて、そうしたなか、高市さんが総理になったのは、やっぱり非常に大きな意味があるかと。あー、これで日本の安全保障は首の皮一枚つながったか、高市さんは現代の執権・北条時頼やん、とは思います。少なくとも彼女は中国の得意技のハニトラには引っかからないでしょうし。
一般人も「馬車馬」になれば、成功できる!?
その高市さんが総裁に選ばれたとき、「馬車馬のように働く」とコメントして、これがフジテレビの佐々木恭子はじめリベラル系コメンテーターの攻撃の対象となりました。ライフワークバランスの時代になにをゆーとるのか、と。
当然ながらネット上では「なにをゆーとるのか」の対象が、そのようなリベラルなメディア人に向かい、その理由はといえば、公僕なんだから一般人の基準を持ち出すのはおかしい、馬車馬のように働いてもらわんと困るやろー、といったところでした。常識的に考えて、先進国とそうでない国の差は、高市さんのようにトップが自己犠牲を含む、いわゆるノブレス・オブリージュを有しているかどうかということでしょう。世界の一流国のトップはみんな馬車馬のように働いとるでー、といったところですね。
そして、一般人においても「馬車馬のように働く」意味が非常に大きくなっていることはいつも書かせていただいております。むろん、組織のために馬車馬になる必要はなく、それこそライフワークバランスを考えればいいのでしょうが、自分のためにしゃにむに働くことが意味を持つようになっています。
それは、毎度毎度で恐縮ですが、AIの時代、ICTの時代において、「作業量」の重要性が大きくなっているからですよね。
その「馬車馬のように」を阻害するのが、ご存じ、酒さんなのでありまして。酒さんが時間を奪うデメリットは、組織のために馬車馬のように働いてそれが報われていた時代に比べ、つまり9時5時で働けば後は酒飲んでもよかった時代に比べてもう圧倒的に大きくなっています。逆に言えば、AIやICTといったインフラが整っているなか、自分のために継続して手を抜くことなく作業量をぶち込んでいけば、才能や感性といったものをカバーでき、副業などにおいて誰でも成功のチャンスがあるわけですよね。
高市さんが頑張っているだからということを心の支えに、あるいは感性ガーとか才能ガーとか言いながら酒飲んでいる連中を横目に、酒飲まずに馬車馬のように働きたいと思います。そしてこのことの意味は、私のようにこれまで酒で膨大な時間を無駄にしてきた人間においてはなおさら大きいのであります。
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