「自分だけが特別」が世界を滅ぼす!?

酒やめて、2730日

酒さんによって脳を魔改造された人間は実際います

一昨日、宮田選手事件にかこつけて(?)、旧い言論人のメンタリティというかドラマツルギーのようなものが今の時代に合っていないよといったエラソーな話をさせていただきました。断酒ブログでそんなことを主張するのもナンなのですが、ただしこれは飲酒ということと若干は関わりがあります。それがタイトルであり、いつも書いていることで恐縮ですが、飲酒習慣は「自分だけは特別」という思いを促すということですね。

それは、これまたいつも書いていますが、酒さんがお前だけは特別やで~だからお前だけは飲んでもいいんやで~というふうに囁きかけてきて、そうだ俺は特別な人間やといった指向を有する脳に魔改造するからです。

いやまあ、ほんとにそうした人間は私の周囲にもいますよ。飲んでいない私に対して、お前はもう飲めないけど俺は酒と上手に付き合っているからこの先も長く楽しく飲めると、訊かれもしないのに上から言ってきます。

まあ、ご立派ではございます。なので、若干の反感も込めて、いつも書いていることに、若干の新しい知見も交えて論を展開(?)してみたいと思います。

一昨日も触れたように猪瀬さんに代表されるような言論人、朝日新聞のようなオールドメディアは、要するに日本の世の中はダメで大衆は愚かであり、優れたわしらがそれを教化してやろうと思っているわけですよ(たぶん)。そしてそれはやはり左派思想と非常に親和性が高いです。共産社会は優れた指導者が大衆を導くというのが基本的なスタイルですから。そうしたことをやりたいわけですね、もっと言えば自分たちが習近平になりたいわけですよ(たぶん)。

そしてもしかしたらそれは、中国の大躍進に見るように成長効率の良い社会なのかもしれません。中国人のように一人ひとりが上昇志向が強く、なおかつ基礎的な能力も高いような国民の場合、それが強力な指導者と結びつくと奇跡を起こすことができるのでしょう。

日本もそう戦前はそうした体制、そうした状況であったからこそ、効率的に先進国の仲間入りができたと思われます。

だから、そのような思想を持つ言論人やメディアが戦前の日本を徹底的に批判しているのは皮肉ではあります。一方、中国は称賛しているけれども。どっちも同じやん(笑)。

断酒erこそ大空翼なのであった!

とまあ、断酒ブログの分際という風情(そういや私の周囲にいるエリート意識の塊のような人間も「風情ガー」とよく言ってます)でこんなことを言うのもナンではありますが、要はプチ習近平みたいな人間がいる、と。

ただし今、ITの前の平等、AIの前の平等みたいなものができつつあり、これまではエリートがちょっと優れている(と自分で思っている)部分で大衆を導いてやろうみたいになっていたところ、今後はそんな構造および主張は無意味になっていくのでしょう。この先どのような社会になっていくか分かりませんけれども、一つ言えるのは、本当に独創性がある人間を除き、プチエリートのような若干優れているがそれ以上に特権意識を持っている人間は社会の邪魔者になるということです。

今後の社会でどういう資質が必要になるのかはよく分かりませんが、ただ、他者の考えを尊重し受け入れ、その上で自分のものとして咀嚼しアウトプットするという大空翼くん的能力が必要になるのではないかなーと考えております(参考「オープンイノベーションマインドと飲酒習慣は、もしかしたら対極の位置にあるのかもしれない」)。

そうしたときにベースになるのはやはり心を空しくすることであり、謙虚であるということであり、諦観を持つということですよね。

そして酒さんはこういうふうなメンタリティとは逆の方向に人間の脳を魔改造してしまう。まあもちろん、酒飲んでいても謙虚な人はたくさんいるけれども、そういう傾向にある。というか、そういうふうになる要素を一つ抱えてしまう。なぜなら、先に触れたように、飲んでいる人間は、酒さんの働きかけもあり、常に飲んでいる自分を正当化しようとするからです。それが習い性になり、飲酒以外の局面でも発露してしまう。

逆に飲んでいないと、というか酒をやめると、そうした傲慢な自分から脱することができ、謙虚、諦観といったメンタリティが身に付きやすいと思います。ということは、断酒erはこれからの社会に適合していると傲慢にも考えている次第でございます。

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