断酒後も身体はやっぱり疲れるけれども、脳が疲れなくなった。これ実感しますわ。

酒やめて、1578日。

飲酒時代の「これから街に繰り出そう」という情熱はなんだったのか……

現在、長期出張中です。早くおうちに帰りたいなあとは思います。誰が待っているわけじゃないし、ときどきアシダカ軍曹閣下(Wikipedia)がお迎えしてくれるけれども(苦笑)。

私は普段、自宅でのデスクワークが中心ですが、出張中はやっぱり外で人に会ったりとかが多いです。まあそのために出張に来てるんですからね。

で、朝ホテルを出て夜帰ってくるので身体はへとへとに疲れます。飲酒時代はそれでもそれから夜の街に繰り出していたのだから、その情熱たるや我ながらまったく感心しますよ。

そういえば太田和彦さんの本に、こんなエピソードがありました――出張に出て旅館やホテルに泊まったとき、とくに旅館だと食事が付いているのだけど、それでもその土地土地の居酒屋を求めて街にさまよい出たい、と。ただ一緒に行ったメンバーによっては「これから出かけるのお」と座布団枕の人もいて、そこに「熱意の差が出る」と太田さんは一刀両断します。私も飲酒時代は「そのとーり!」とうなづいていたけれども、今考えれば、座布団枕が普通ですよ、やっぱり。

それにしても、あの飲酒時代の、これから外に出かけようというときの心ときめく感じはなんだったのでしょう。まさにブギウギでした(参照「ああ街の灯りが俺を呼んでいるダウンタウンにくり出そう的な感覚は、いったい何だったんだろうと思う夏の黄昏どき」)。しかし、いいことなんかなーんもないんですけどね。

脳の耐久力、持久力がアップしたような……

さて、そんなこんなで出張で毎日出歩いていると身体が疲れます。ところがですね、不思議なことに脳は疲れないんですよ。お客さんと話したり、ときには取材みたいなことをしたりで、私にしては結構がんばって頭を使っているはずなのに、です。なのでホテルに戻ってきてから、書き仕事のようなデスクワークならできてしまいます。なんというか脳の体力がまだ余ってるという感じなのですね。

出張じゃなくても、なんだか脳の働きがいいなということは本当に感じます。朝5時ぐらいに起きて、なんだかんだで仕事が詰まってると夜9時ぐらいまで集中して……というと語弊があるけれど、淡々と坦坦とできたりします。飲酒時代じゃ到底考えられないことです。普通の人は普通にやっているんでしょうけど(汗)。

これは単純に酒が残ってないということもあるのでしょうけれども、たとえば肝機能が改善されて脳に血がたくさん行くとか、よくわからんですが、そういう医学的(?)要因もあるのでしょう。とにかくあんまり脳に疲労感を覚えないのです。

もしかしたら飲酒時代は、酒の、アタマなんか使うなよーはよこっちにこいやー、という囁きが、「脳が疲れた」というふうに感じさせていたのかもしれません。

ともあれ、酒を飲むと脳が萎縮するといいますし、そこが一番怖いところで、逆に断酒の大きなモチベーションになったりしますが、実際酒やめると、「劣化しない」どころか能力アップしている感さえあります。

いや、能力アップといっても、斬新な発想が生まれるとかそういうクリエイティブ面ではないですね。エンデュランスな能力がアップします。しかしこれが瞬発力≒発想力アップよりも大きく、仕事への実効性も高いと思いますねー。

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