酒やめて、2042日。
ハマショーの世界を昭和の男は追いかけていたのだった
一昨日に引き続き香川照之さん問題の話で恐縮なのですが、香川さんは仕事も、そしてプライベートな部分も、いっぱいいっぱいで生きていたわけですよね。
勝手に推測すれば、プライベートはハマショーの世界ではなかったかと。「純白のメルセデス」「プール付きのマンション」「とびきりいい女」「ドンペリニオン」てやつですね。いや、もちろん実際はどうなのか知りませんが、指向するところはそうだったのでしょう。そしてその裏付けとして仕事での成功があったと。
昭和の男という者は私も含めてですが、そのようなものをやっぱり追いかけてきたわけですよ。だからハマショーにも共感できるわけで。
そして香川さんの場合、仕事でも成功し、酒の上のセクハラ&暴力でその成功を失ってしまった、というとらえ方をされています。香川さんの場合はそうだけど、じゃあ、私のような成功もしてなければ「失うもの」もない人間(悲)に、今回の一件が関係ないかといえば、そんなこともないと思うのです。
問題は、そういう昭和的なメンタリティです。
つまり、仕事で成功を収めているわけでもないのに昭和的メンタリティだけを振り回す輩が多いということで、それの代表として断酒友のブログを引用させていただきました(参照「おっさんが嫌い(おっさんだけどw)」)。
断酒友も実際、被害に遭っているそうですが、実際、そういう昭和の男は多いです。
威張ったり、人を精神的に支配しようとしたり、要らん説教をしたがったり、まあそこまでいかなくても、自分と違う価値観をわざわざディスったりと、それは「権勢欲」ということになるのでしょうが、そういうものは社会的な成功と表裏一体だった。でも成功もしてない、ただのおっさんなのに「権勢欲」だけを振りかざすのです。
そういう輩はニュースにはならないけど迷惑で、それがはびこっているということです。
酒飲まなければ昭和的価値観から「解脱」できるのではないかと
繰り返しますが、昔は権勢欲と社会的成功が表裏一体のものとしてあったけれども、社会が変化した今でも、メンタリティだけそのままで、だからせこい老害ぶりを発現している人間は実にたくさんいます。
で、以前も書きましたが、そもそもそのように威張りたい場合、それなりのお金を払ってしかるべきであり、それの最高級の場が銀座のクラブということになるのでしょう。
にも関わらず、タダでやろうとする輩があまりにも多くてほんとに辟易としてしまい(しつこい)、それが多くの場合、酒によって引き起こされるのです。
と、他人事のように書いてきましたが、ある一定の年代以上の男は誰でも潜在的にそういう指向を有しています。ただ、それが顕在化すると、今の世の中、もうまったく洒落にならないので、そうならないためには、とりあえず酒飲まないことですよね。
酒飲まないと、そういう価値観が馬鹿馬鹿しくなるので、これは、一昨日書いた、酒による人格の魔改造と反対のことが起きるのでは、と思います。
そして今の若者が、そうした昭和的な権勢欲と離れているのも、酒とも離れているのも、相関関係があるのではないか、と。
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