「明日考えよう」には二通りあることがわかった件【断酒して遅まきながら(汗)】

酒やめて、1868日。

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「『明日考えよう』のオレ、イケてる~」の愚か者がいましたよ

「明日考えよう」とは、映画『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラのセリフで、スカーレットの性格を象徴するものとして有名であり、それゆえにこの映画のアイコン的セリフにもなっています。スカーレットはこのセリフに代表される楽観的で前向きな性格ゆえに、ジコチュー人間にも関わらず、観ている者を魅了し、この物語を名作たらしめていると思われます。

で、飲酒時代の私も、この「明日考えよう」が口癖というか習い性でした。つまり面倒臭いことはすべて明日に先送りしていたのですね。そしてとりあえず酒を飲むというパターンでした。さらに愚かしいことに「明日考えよう」と決めて酒を飲むのに、その明日においても考えないのですよ。

でもこの映画のこのセリフは知っていたので、あーオレってスカーレットみたいな前向きな人生を生きているんだーということで、肯定的に捉えていたのです。自分の中で、飲酒習慣ゆえの先送り体質と「明日考えよう」に代表される前向きさ・ひたむきさのキャラが混同し、というか無意識のうちに混同させ、まあそれだけでもかなりの馬鹿なんですけれども、加えて「明日考えよう」というキャッチフレーズで自分の行動を肯定していたという感じですね。まあ、馬鹿に馬鹿を重ねるとはこのことです。

さて、人間の人生には、もう一つの「明日考えよう」があると思います。

「明日」と「今」を仕分けできるようになったのだった!

それは、ですね、酒をやめてわかったというかこれも習い性になったのですが、今できることと明日やることをきちっと自分の中で仕分けして、今できることを一生懸命やる、今考えても仕方ないことは明日考えるという生き方です。

たぶん、スカーレットもこちらなのでしょう。彼女の場合は人生戦略というよりは本能的に、ということでしょうけれども。

今できることは今考えて実行し、今考えても仕方なく、事態の推移を見極めた方がいいと思われることは今はスルーする。そんなふうに仕分けしてやっていると、案外すべてが上手く回り出すという「構造」になっている気がします。なんとなくスピリチュアルぽいけど実体験でもあります。

とまあこんなふうに、「明日考えよう」には二通りあるわけですね。断酒して生活がまともになって、そんなことをしみじみ思ってしまいますよ。

いや、こんなことは、普通の人なら誰もが意識し、あるいは意識せずに本能的にわかっていて(スカーレットのように!)、ちゃんとやっているというのに、酒やめてようやくわかったということで、これまた馬鹿そのものですが、ともあれ馬鹿は馬鹿なりに、酒やめれば多少は進歩するということですね。めでたしめでたし(なのか?)。

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