酒やめて、2664日
「淡々にして坦々」で脳汁が出てくる!?
最近、私にしては珍しく仕事が立て込んでいてありがたいことではあるのですが、いつものように淡々にして坦々とこなすのみ、という感じです。
この「淡々にして坦々」という対処法というかメソッド(?)は、酒をやめてから身についたもので、一昨日「酒をやめると、すべてが「普通」に向かって収束していく」といった話を書かせていただきましたが、まあどうせ特別格別なことなんかないのだから、やれることをやるのみだというふうに思いが至っています。
でもって仕事のようなことでも、やっていれば脳汁らしきものがしょぼしょぼとでも出てくれることも、いつも書かせていただいている通りであります。
そして実感するに、このように「淡々にして坦々」とできるということは、要はスランプみたいなものがないのですね。
いや、仕事に倦むことは当然あります。私の場合、定収入皆無のフリーランスで自宅で仕事をしているのですが、倦んだ場合は、ちょっとノマドワークしてみたりとか、そういうふうにすれば継続できる。仕事に対する耐性みたいなものが強くなったのも、酒をやめた効用のように個人的には思っています。普通の人は普通に意識せずとも身についていることなんでしょうが。
酒さんがつくりだす悪しきマッチポンプ
その真逆が飲酒時代でありまして、あーもースラップだあああ! と感じることが、ものすごーく頻繁にあったわけですよ。で、そのスランプ状態を解消するためにちょっと酒飲んでリフレッシュしようかみたいなことにあいなっていました。酒がビートルズいうところの little help from my friend になっていたわけですわ(参考「マッキーの一件でわかった! 酒飲んで何かが降臨するのなら、それは酒イコール危険ドラッグってことですよ」)。
まあこれもねー、いつも書いているところの酒さんの戦略ですよね。
酒を飲む習慣があると、飲んでない時でも頭がなんとなく曇ったような状態になっていて、現実に脳の性能も低下しますので(これは「なんとなく」ではなく医学的に証明されている)、スランプを感じることが多くなる。スランプを感じると、上記のごとく酒が飲みたくなる。
よく断酒者の再飲酒のきっかけとして、HALT(Hungry……空腹、Angry……怒り、Lonely……孤独、Tired……疲れ)が挙げられますが、これは、飲酒者の「飲みたくなる」きっかけでもあり、スランプは「T」に分類されるかもしれません。
とまあこのように酒さんというところの者は、自ら原因をもたらしその原因が故に飲みたくなるマッチポンプ構造をつくりあげます。
そして酒飲まなくなってスランプを感じなくなったということは、やっぱり断酒はHALTそのものを消し去るものなのだなあという真実にあらためて思い至るのでありますよ。
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