酒やめて、2232日。
酒飲んでると「ギリ」に追い込まれるのだった!
「俺は追い詰められて力を発揮するタイプだ( -`д-´)キリッ」なんて言っている人がいます。まあいい齢したおっさんがそんなこと言うのも中二病的ではありますが、口に出さなくてもそう思っている人は多いでしょう。酒やめるまでの私もそうでした。火事場の馬鹿力というやつですね。
たぶんそれは、子どもの頃、あるいは学校時代からの成功体験によるものでしょう。試験勉強で一夜漬けが成功したりとかそのようなことです。本当は失敗した時の方が多いでしょうし、私の場合、成功したことさえありませんが。ただ、たとえ一度の成功体験でもその手のことは強烈に印象に残りますので、それが大げさに言えば人生を支配してしまうのです。この辺はギャンブルにも似てるところかもしれませんし、その成功体験が酒による一時的覚醒でもたらされたものであればますますやっかいです。
一方で、酒というところの者の時間奪取能力は半端ないので、飲酒習慣があると、仕事にしても日常タスクにしても、すべてのことを「ギリ」でやらざるを得なくなります。物理的にそうなるのです。そして、それが先の成功体験ベースの自信と結びつき、結果的に自分の能力を見誤り、ギリでやろうとする→できないとあいなり、だんだんと破滅に向かっていくというパターンです。
もうまさに私がその典型でした。根拠もないのに「できる( -`д-´)キリッ」と思い込み、酒の時間奪取能力との相乗で失敗することを繰り返してきたのです。
スペアの時間を極大化するのだ!
さて、よく時間がないから生産性が高まるなんていうことを言いますし、それは真実……というよりも一般論です。いいほうの「火事場の馬鹿力」ですよね。その裏返しとして、残業をだらだらやっても仕方がない、みたいなことも言われます。
ただ、そこに「断酒」というものが絡んでくると話が違ってくるのです。少なくとも個人的体験としては。
いつも主張(?)していて恐縮ですが、酒やめると大量に時間が湧いてきます。そして私に関しては年齢的なこともあり仕事が少なくなっています。つまり大量の時間を使って少ない仕事をするというパターンがここのところ続いています。
そうなるとダラダラやってしまいそうですが、そんなことはないのですよ。実はこの辺が大発見であり、お前はそれまでいったい何をしていたんだという後悔でもあるのですけれが。
これまたいつも書いていて申し訳ないですが、酒やめてから前倒しでなんでもやる習慣が身に付きました。何もやることないから仕事でもしようかの延長線上でもあるのですが、大量に時間があって仕事が少ないとなれば、その仕事をとっととやってしまえば、大量のスペアの時間を確保することができる! という当たり前のことにようやく気付いたのです。
このスペアの時間はもちろんサーフィンに行ってもいいし、あるいはぼーっとしてでもいいのです。ぼーっとしていても、それは積極的に脳を休ませることと解釈しております。
そのような「自由だああああ」な時間を、人生において極大化するということが、前倒しでなんでもやってしまう大きなモチベーションになり、それが仕事の生産性を高めてくれる。ということを発見したのですね。まあ愚か者の遅ればせながらの大発見ではありますが、私にとって非常に意義ある発見です。
時間がないから生産性が高まるという一般論とはまた真逆の基準を見出せるのも断酒者の特権ではないかと考えた次第でございます。
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