酒やめて、2828日
強い酒をストレートで飲むとヤバい
2個前のエントリで「酒をやめて何年経とうが、食道がんは「許しちゃくれねえ」らしい」といったことを書かせていただきました。その中で「参考に供したい」と述べたのですが、読み返してみると私事報告ばかりでお役立ち情報がほとんど含まれていないことに気づきました。書いている段階ではお役に立つ情報を提供したいと考えていたんですが、伏線回収(?)できなかったのです。構成力がない人間にありがちなことですが。
そこでその続き、というわけでもないのですが、食道がんの検査をしたときに医師から聞いたことを含め書いてみたいと思います。ネットで調べればすぐに出てくることかもしれませんが、やはり医者の言葉にはまた違った重みがあると思われるので。
以前の記事の繰り返しになりますが、まず、食道がんが心配なんですがと持ちかけたとき、「酒もタバコもやらないんだったら、たぶん大丈夫ですよ」と言われ、少しほっとしていました。が、8年前までは浴びるように飲んでいたと白状すると、医師は腕組みをしたのです。そして私が影響ありますか? と訊くと「あります」とはっきり言い、8年前でも? と重ねて尋ねると「あります」ときっぱり返答したのです。
まあ、やっぱり酒さんは許してくれないんですよ。
そして「どのような飲み方をしていましたか?」と訊いてきたのでビールかホッピーですねと答えると、それだったら、みたいな雰囲気を醸して「一番よくないのは、ウイスキーなど強い酒をストレートかロックで飲むことです」と言いました。
西部劇などでガンマンがサルーンのカウンターでやっていたり、船戸与一の南米舞台の冒険小説に出てくるようなハードボイルドな飲み方はいかんわけですね。私もバーなどではバーボンなどをロックで飲んでいましたし、乗り鉄では乙類焼酎のカップ酒を飲んでいたので、むろん安心できるものではありません。
食道はデリケートな器官なのだった
ともあれ、飲み方も影響してくるということです。そして食道という器官はほんとにデリケートなんだなあと思いますよ。私の場合も胃カメラを飲んで写真を見せてもらいましたが、ところどころ血がにじんでいましたし(何も言われなかったので心配ないと勝手に判断)。
そしてここからは私見ですが、熱々の辛いものなども良くないのではないかと思います。実際私もスンドゥブを食べたことで自覚症状が現われたのですから。
まあ、そりゃそうですよね。人類の長い歴史のなかで、多くの人が日常的に酒を飲めるようになったのはつい最近のことでしょうし、熱々の食べ物が食べられるようになったのも、すなわち加熱調理できるようになったのだって、人類誕生から考えたら「つい最近」の範疇でしょう。
また、これまたネットなどで調べれば出ていることですが、すぐに赤くなる人はヤバいらしいです。私の知り合いでも、俺はすぐ赤くなって2杯しか飲めないから大丈夫( -`д-´)キリッと常々アピールしている人がいますが、アル中にはならないのかもしれませんが、がんリスクは高まるということです。
むろん喫煙がそれに輪をかけて良くないこともよく知られています。芸能人には食道がんや喉頭がんで亡くなられる方が多い印象があり、どうしても喉の使い過ぎをイメージしますが、やはり芸能界という世界の喫煙率の高さ、飲酒機会の多さが原因であり、喉の使い過ぎよりもそちらのほうがよほど問題だということも聞きました。
というわけで、結論的めいたことを言えば、今の人類の生活はいろんな面で食道をいじめているけれども、それに人類の食道の構造は、飲酒習慣などの歴史の浅さ(?)を考えると、対応しきれてないのではないか。そして加齢とともに、(食道に限った話ではないが)身体がもういいよもう疲れたよというネロパトラッシュ状態になり、一つには「がん」というかたちになって現われるのではないでしょうか。逆に言えば、丁寧な身体の使い方をしていればがんリスクは減るとも思われます。あー、そうしてればよかった……なのですが、いやいや、大切なのはこれからこれから、と、自分に言い聞かせる次第であります。
カテゴリ別インデックスページはこちらです。